スマホで体験する新しい防災のかたち!
公益社団法人日本青年会議所(日本JC)と香川大学の共同で開発された「動画で雨トレ」が、私たちの防災意識を変える新たなツールとして注目を集めています。この訓練ツールは、大雨や台風時の行動を事前にシミュレーションできるもので、実際の災害に備えるための貴重な体験を提供します。
「動画で雨トレ」とは?
「動画で雨トレ(Video Ametore)」は、気象防災の専門家である香川大学の竹之内健介准教授によって開発されました。このツールを活用することで、ユーザーは様々なシナリオの動画を視聴しながら、自身の行動を選択することで大雨災害に対するリアルな体験が可能となります。今後、全国展開が見込まれています。
例えば、昨今の激しい豪雨による災害から人々の命を守るため、全国での防災意識の向上が急務となっている中、この「動画で雨トレ」は非常に有効です。第3弾では、「猛烈な台風が接近中!!」をテーマにしたシミュレーションが用意されており、特に台風に焦点を合わせた内容が展開されています。
シミュレーション体験の流れ
利用者は、自身の職業や生活スタイルに合わせて「事業者向け」と「家庭向け」の設定を選んだ後、シナリオ動画を視聴します。動画に沿って、「土嚢や養生などの浸水対策」「物品の移動保護」「広報活動」「従業員の避難対応」など多岐にわたる項目から自身の行動を選択していきます。このシミュレーションは、選択の結果を共有し、他の参加者と比較できるため、選択の適切性を確認することもできます。
事前の備えがカギ
このような事前のシミュレーションは、発災前の行動基準を定めるのに役立ちます。防災意識を高めることで、実際の災害時に迅速で適切な行動ができるようになることが期待されます。「動画で雨トレ」を通じて、家庭や事業所での防災準備を進めましょう。なお、このツールでは台風以外にも、ゲリラ豪雨や梅雨前線に関するシミュレーションも体験可能です。
日本JCの取り組み
日本JCの2025年度のレジリエンス強化委員会は、災害発生時に迅速に支援体制を整えるため、全国の防災担当者とネットワークを構築しています。また、災害時に必要なリーダーを育成する事業や、家庭版BCP(FCP)推進にも力を入れています。FCPとは、家族が災害時に迅速に行動できるように事前に役割分担や避難基準を決めることを意味しています。
このように、日本JCは安全で安心な社会の実現を目指し、さまざまな活動を展開しています。
詳しくは日本JCの公式ウェブサイトをご覧ください。
日本JCの活動について
日々進化する防災意識に応じて、私たちも常に備えることが求められています。あなたも「動画で雨トレ」を試し、実際のシミュレーションを体験してみてはいかがでしょうか?