手話を楽しむ一冊が登場
2024年9月13日、実用書や児童書を手がける株式会社ナツメ社より、子ども向けの手話の本『写真と動画でわかるはじめての子ども手話』が発売されます。この本では、ろう者として活躍するモンキー高野さんが、子どもたちが手話の基本を楽しく学べる内容を提供しています。
視覚で学ぶ手話
本書の特長は、ビジュアルに重点を置いている点です。大きな写真とともに、QRコードでアクセスできる動画が各手話表現を補完します。そのため、読者は手の動きだけでなく、表情や口の形など、手話に欠かせない重要な要素も同時に学ぶことができます。これにより、自然な手話表現を身につけることができるのです。
ろう者のモデルたち
本書には、モンキー高野さんや、ダンサーでありろう者の二宮苺宝さんなど、全てのモデルがろう者であるという特徴があります。撮影時には、ろう者特有の手話の表現に対して意見を交換しながら進められたため、この本は本物の手話を学ぶための理想的な教材となっています。
手話の文化も理解できる
手話単独の学習だけでなく、巻頭やコラムでは手話の背景や、ろう者の文化についても紹介されています。子どもたちが手話を学ぶことを通じて、ろう者の文化や価値観への理解も深まります。このように、ただ手話を学ぶだけでなく、コミュニケーションの多様性を尊重するための教育的な要素も含まれているのが魅力的です。
学べる内容は多岐にわたる
本書は、子どもたちが日常生活の中で実際に使える表現を厳選しています。目次には、「手話ってなに?」「あいさつや自己紹介をしよう」「好きなことについて話そう」といった章があり、徐々にステップアップできる内容になっています。特に、「困ったときの手話」などの章もあるため、実用的な場面でも活躍します。
誰でも手軽に手話を学べる
手話の学習において重要なことは、継続することです。本書では、手軽に学ぶための仕掛けがたくさん用意されています。QRコードを使って動画を見たり、豊富な写真で視覚的に学べたりすることで、自分のペースで無理なく手話を習得することが可能となります。子どもたちが楽しみながら学べるシステムが整えられているのです。
書籍情報
『写真と動画でわかるはじめての子ども手話』は、モンキー高野さんが著者で、ナツメ社から発行されます。定価は1,540円(税込)、A5判・160ページから構成されています。気になる方はぜひ、Amazonなどでチェックしてみてください。
学んだ手話を通じて、より多くの人々とコミュニケーションを楽しんでほしいと願っています。この1冊が、子どもたちにとって素晴らしい学びのきっかけとなることを期待しています。