ソニー銀行の戦略
2021-08-18 11:30:03
ソニー銀行の新たなマーケティング戦略が生まれる理由とは
ソニー銀行の新たなマーケティング戦略
2021年8月18日、ソニー銀行は、エクスペリアンジャパンが提供する消費者セグメンテーションツール「Mosaic」を導入したことを発表しました。この取り組みは、インターネットバンキング業界での競争を勝ち抜くための新しいデータ活用戦略の一環です。ソニー銀行は開業から20年間、他の銀行と差別化されたサービスを提供するために、データ主導のアプローチを用いています。
背景と課題
ソニー銀行のブランドは一定の認知度を持っていますが、実際のサービス内容については、顧客からの理解が不十分でした。このため、銀行は交通広告を利用し、効果的なマーケティングを図ることにしました。しかし、限られた広告費を最適に活用するためには、ターゲットとなる顧客層の明確な特定が必要です。
そこで、エクスペリアンジャパンのMosaicが採用されました。このツールは、日本全国を町や丁目ごとに分類し、居住者のライフスタイルや年収、家族構成などを分析できるデータを提供します。データを元に、ターゲット層にピンポイントでアプローチすることで、費用対効果を最大化することが狙いです。
Mosaic導入の意義
ソニー銀行のDX戦略部の部長、伊達 修氏は、「他にはない商品・サービスを提供するために、他行が持たないデータを収集・分析して革新を目指している」と述べ、Mosaicの導入がデータ重視の企業文化を醸成し、顧客に対して魅力的なメッセージを届けるための重要なツールであると強調しました。
また、Mosaicは個人情報を含まないため、他社とデータを共有しやすく、新たな施策の発見にもつながる可能性があります。これにより、地域に応じたマーケティング戦略を立案し、予想もしなかった新しい発見を得ることができるでしょう。
地図データとの組み合わせ
具体的には、ソニー銀行は首都圏の地図データにMosaicの大分類を重ね合わせ、どの地域にどのような属性の人が多いかを視覚化しています。この分析により、意外なエリアにも潜在顧客がいることが分かり、マーケティング戦略の見直しのきっかけとなりました。
このように、Mosaicの導入は単なる広告の効率化に留まらず、銀行全体のデータ分析能力向上にも寄与しています。今後の展開が非常に楽しみです。
エクスペリアンの役割
エクスペリアンは30年以上にわたり、50以上のMosaicセグメンテーションソリューションを開発してきました。新型コロナウイルスの影響で、消費者の行動が変化する中、金融サービス業界においてもビジネス戦略の見直しが求められています。エクスペリアンは、ソニー銀行がデータドリブン経営を推進するために必要な工具を提供し、顧客体験の向上に役立つことを確信しています。
まとめ
ソニー銀行のマーケティング戦略は、ただの広告活動にとどまらず、データをフル活用した新たな顧客獲得の手法を確立しています。エクスペリアンのMosaicを導入することで、顧客ニーズの可視化と、それに応じた施策の実行が期待されます。この取り組みが、ソニー銀行のさらなる成長につながることを願っています。
会社情報
- 会社名
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エクスペリアンジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町大手町パークビル7階
- 電話番号
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03-6262-7600