株式会社ウェルフォース、地域密着型ホスピス事業の拡大へ資本提携を実施

株式会社ウェルフォースは、今年9月に有限会社アクティブライフ旭川、来年1月に株式会社ライフステージ福岡との資本提携を発表しました。これは、地域包括ケアシステムをさらに強化し、利用者からの信頼を深める取り組みの一環です。

1. 事業の現状と目的

東京に本社を置くウェルフォースは、医療的ケアに対応した複合福祉施設の運営を行っています。全国展開に向けたM&Aは、昨年実施した株式会社YAOKIの株式譲受に続き、意欲的な成長戦略として位置づけられています。今回の提携は、北海道と福岡という異なる地域で、双方の強みを活かし、運営効率を高めていくことを目指しています。具体的には、取引先のノウハウを活用して、医療・介護サービスの質をさらに向上させる考えです。

2. 介護業界の現状と課題

現在、老人福祉・介護業界では経営難や後継者問題が深刻になっています。過去10年間で、倒産や廃業件数は3倍にも増加しています。コロナ禍による影響もあり、40%以上が赤字という悲惨な状況です。一方、高齢化に伴い、介護が必要な高齢者の数は増え続け、社会には多くの医療ケア難民が存在しています。

3. ウェルフォースの取り組み

この状況を踏まえ、ウェルフォースはホスピス型施設の運営を強化する方針です。介護業界の課題解決に向け、地域密着型の施設開発を進め、M&Aを通じた成長を目指しています。具体的には、資本提携を結んだ事業者に対して、経営支援や職員の採用支援、営業活動のサポートを行っています。これにより、収益性の向上や組織力の強化を実現しています。

4. 未来に向けて

今後、ウェルフォースはさらなる成長を目指し、全国各地での新規施設開発を進める方針です。資本提携によって得たノウハウや資源を活用し、各地域でのサービスを向上させていきます。また、業界の再編にも貢献し、医療ケア難民問題にも積極的に取り組んでいく所存です。全国の介護事業者や金融機関との連携を強化し、持続可能な地域包括ケアを実現するミッションを果たしていきます。