令和8年度に向けた食品健康影響評価研究課題の公募開始
令和8年度食品健康影響評価技術研究課題の公募
食品の安全性を確保するための取り組みとして、令和8年度に実施される食品健康影響評価技術研究課題の公募が、食品安全委員会から発表されました。この公募は、科学に基づくリスク評価の推進を目的とし、研究機関に所属する研究者から提案を受け付けます。
募集課題について
公募される研究課題は以下の通りで、食品中の化学物質や汚染物質の健康影響、微生物の特性など幅広いテーマが含まれています。特に今後のリスク評価を担う専門家を育成するために、若手研究者を主体とした公募枠も設けられ、未来の食品安全に貢献することを目指します。
1. 食品中の化学物質・汚染物質のばく露と健康影響に関する研究
2. 食品中の化学物質・汚染物質の健康影響発現メカニズムと評価系に関する研究
3. 食品により媒介される微生物等の特性及び健康影響に関する研究
4. 食経験の乏しい食品のリスク評価手法に関する研究
5. 新たな評価方法(NAMs)に関する研究
6. ばく露量推定の精緻化に関する研究
7. その他の食品健康影響に関する研究
募集対象者
研究機関(大学や試験研究機関)に所属する研究者が対象で、実施研究の観点から多様なバックグラウンドを持つ研究者の参加が期待されます。
研究期間と経費について
原則として研究期間は2年以内とされますが、内容によっては3年の延長も認められる場合があります。また、経費については、実験を伴う研究(wet研究)の場合、単年度で1,000万~1,500万円、その他の研究(dry研究)には500万~750万円が見込まれています。若手専門家育成枠では、200万~300万円の経費が支給されます。
募集締切と採択の決定
応募締切は令和7年10月15日(水)17:00です。採択課題の発表は令和8年3月上旬を予定しており、これにより新しい研究の道が開かれ、食品の安全性に寄与することが期待されます。
公募要領の入手方法
公募の詳細な要領は、食品安全委員会の公式ウェブサイトや府省共通研究開発管理システムのポータルサイトから確認できます。興味のある研究者はぜひこれらの情報をチェックして、応募を検討してみてください。
お問い合わせ先
詳しい情報や質問は、内閣府食品安全委員会事務局までお問い合わせください。スタッフが丁寧に対応します。
この公募を通じて、新たな食品安全の知見が獲得され、消費者が安心して食品を摂取できる環境が整うことを期待しています。