建設現場の清掃を革新!大成建設がケルヒャーの床洗浄ロボット「KIRA B 50」を導入
建設現場における清掃作業の負担軽減と効率化を目指し、大成建設株式会社がドイツの清掃機器メーカー、ケルヒャー社の床洗浄ロボット「KIRA B 50」を導入しました。これは、国内建設業界における床洗浄ロボットの導入としては初の試みとなります。
「KIRA B 50」は、空港やショッピングモールなど、様々な大型施設で活躍していますが、建設現場への導入は今回が初めてです。大成建設では、複数の建設現場で実証実験を行い、木端や釘などの比較的大きなゴミや大量の粉塵がある環境でも、安定した洗浄性能を発揮することを確認しました。さらに、工事の進捗によって変化する現場環境にも柔軟に対応できる点も高く評価されています。
大成建設の自律走行清掃ロボットシステム「T-CleanX」シリーズに仲間入り
「KIRA B 50」は、大成建設の自律走行清掃ロボットシステム「T-CleanX」シリーズに、「KIRAMECLEAN」の愛称で加わりました。「T-CleanX」シリーズには、すでに様々なゴミに対応する「ARAMECLEAN」と、床塗装施工前の粉塵除去に特化した「KOMAMECLEAN」がラインナップされています。これら3種類のロボットを用途に合わせて使い分けることで、さらなる清掃効率の向上を目指します。
夜間や施工を行っていないエリアでの活用で省人化を促進
「KIRA B 50」は、夜間や施工を行っていないエリアでの清掃作業に活用することで、人手に頼っていた清掃作業の省人化を実現します。これにより、作業員の負担を軽減し、より安全な作業環境を実現することが期待できます。
今後の展開
大成建設は、今後もケルヒャー社と連携し、建設現場でのロボット清掃の活用に関する情報交換などを積極的に行っていく予定です。両社の協力により、建設現場におけるロボット清掃の普及を加速させ、更なる効率化と安全性の向上を目指していく方針です。
「KIRA B 50」の主な特徴
「KIRA B 50」は、ケルヒャー社の従来機の高い洗浄能力と清掃品質を維持しながら、業界最高レベルの自律性と安全性を兼ね備えた次世代の床洗浄ロボットです。主な特徴は以下の通りです。
高い洗浄能力と清掃品質: ローラーブラシによる除塵作業と洗浄作業を1工程に短縮。サイドブラシで汚れを中央に取り込むことで、安全に清掃を行います。
シンプルな操作性: 高性能情報処理による2種類のマッピング方法で、簡単に洗浄ルートの設定、編集、ロボット操作が可能です。
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高度な自律性: 視野型マルチセンサーシステムにより、瞬時に360°ビューを作成し、ガラスや突出した障害物も認識します。ドッキングステーション(オプション)を使用すれば、給水・排水・充電を自動的に処理できます。
建設業界の未来を変える革新的な技術
「KIRA B 50」の導入は、建設業界の清掃作業における革新的な一歩と言えるでしょう。人手不足が深刻化する中、ロボット技術を活用することで、作業の効率化と安全性の向上を実現し、建設業界全体の活性化に貢献することが期待されます。