LOMBYとスズキ、自動配送ロボット共同開発でラストワンマイルに革命を起こす！

LOMBYとスズキ、自動配送ロボットの共同開発でラストワンマイルに革命を起こす！

2023年4月の道路交通法改正により、自動配送ロボットが公道走行可能となる中、LOMBY株式会社とスズキ株式会社が共同で自動配送ロボットの開発を行うことを発表しました。この取り組みは、配送業界における労働力不足や物流コストの課題解決に大きく貢献すると期待されています。

共同開発の背景

近年、少子高齢化やEC市場の拡大に伴い、配送業界では深刻な人手不足が課題となっています。特に、ラストワンマイルと呼ばれる配送の最終段階では、配達員不足や交通渋滞による時間ロスが大きな問題となっています。

LOMBYは、独自の自動積載機能を備えた国産配送ロボットの開発を進めており、ラストワンマイルの配送効率化を目指しています。一方、スズキは電動車椅子やシニアカーの開発・販売で培ってきた技術力とノウハウを持ち、高齢化社会におけるモビリティのニーズに対応しています。

両社は、それぞれの強みを活かし、自動配送ロボットの製造コスト削減を目指します。具体的には、電動車椅子の駆動部品などを共通化することで、コストダウンを図り、国内外で競争力のある製品開発を目指します。

自動配送ロボット「LM-R1」

共同開発の第一弾となる自動配送ロボット「LM-R1」は、スズキの電動車椅子の駆動部品をベースに開発されたハイブリッドな機体です。屋外では遠隔操作、屋内では自律走行が可能なため、さまざまな環境に対応できます。

LM-R1の特徴は、LOMBYが開発を進める安価な低遅延遠隔操作システムと、複数の遠隔操作者が任意のロボットを適宜スイッチングして遠隔操作可能な機能にあります。これにより、遠隔操作者はネットワーク環境があれば、どこからでもロボットを操作することができ、配送業務の柔軟性と効率性を向上させます。

走行予定

LOMBYは、2023年3月13日から23日にかけて、広島工業大学キャンパス及び周辺公道でLM-R1の走行試験を実施する予定です。試験では、タワーマンション等の高層ビルへの屋外からの荷物配送を想定し、コンビニから荷物をピックアップして、構内のエレベーターと連携して建物内の15階部分への荷物の配送を行います。

また、3月21日には東千田公園内で一般公開の屋外イベントも予定されており、一般の方にも自動配送ロボットを体験できる機会が提供されます。