文化財宿『古勢起屋』
2022-03-15 12:08:47

銀山温泉の文化財宿『本館古勢起屋』が魅せる和洋の美【2023年】

銀山温泉の文化財宿『本館古勢起屋』の魅力



2022年7月、山形県の銀山温泉に新たに誕生した温泉宿『本館古勢起屋』。この宿は、特にその文化的な価値が認められ、登録有形文化財に指定されています。この宿の誕生は、歴史と現代の融合を感じながら過ごす特別な体験を提供してくれます。宿では、アールデコ様式と日本の伝統的な建築技法が見事に融合され、訪れる人々を魅了します。

概要と登録有形文化財の意義



登録有形文化財制度は、築50年以上の歴史的な建物を地域の文化遺産として保存する制度です。『本館古勢起屋』はその中でも特に評価が高く、地域にも深く根ざした存在となっています。宿の建物は、1920年代から30年代にかけて建設されたもので、歴史的な背景を持っています。時代による増改築が行われており、その特長は各フロアに見られます。1階と2階は大正期に、3階は昭和初期に建てられたと推測されています。

和の感性で蘇るアールデコ



アールデコは、20世紀初頭にフランスで生まれ、アメリカで栄えた美術様式です。『本館古勢起屋』は、アールデコを日本の感性で再構築した「ジャパンデコ」の名残を感じさせます。装飾的でありながらもシンプルなデザインが施されたこの宿には、当時の職人たちの技術が息づいています。建材には、できる限り古材を使い、日本の伝統的な木組み技法が取り入れられています。

宿泊施設の特長



お部屋の紹介


『本館古勢起屋』の客室は、和と洋が絶妙にコラボレーションした趣です。

  • - 川側和洋室: 美しい銀山川を見下ろすことができる和洋室で、フローリングにはセミダブルベッドが2台配置されています。
  • - 山側和洋室: 温泉池を望むことができ、シックなインテリアには大正ロマンの雰囲気が漂います。
  • - 川側和室: 伝統的な和室で、歴史的な職人の技術がしっかりと残されています。

それぞれの部屋からは銀山温泉の美しい景色を楽しむことができ、宿泊者はくつろぎのひとときを過ごせます。

食事のスタイル


『本館古勢起屋』では、オールインクルーシブ形式を採用しています。宿泊料金に飲食が含まれており、煩わしさなくリラックスした時間を楽しむことができるのです。また、宿泊者は銀山温泉内にある飲食店にも自由に出かけることができ、気分に合わせて素敵な食事を選ぶことができます。地元の特産物である山形黒毛和牛を堪能できる貴重な機会です。

温泉の魅力


宿内には二つの異なる雰囲気の温泉があります。ひとつは書をテーマにした「黒」のお風呂で、高級感のある硯石を湯船に使用した空間。もう一つは「白」のお風呂で、昔の温泉の姿を再現するために、銀山温泉の歴史を感じさせるレトロなタイルが施されています。

心安らぐラウンジ


宿泊者はラウンジで自由にドリンクを楽しみながら、庭の美しい景観を眺めることができます。囲炉裏のあるモダンなラウンジは、温かみのある雰囲気が漂い、心安らぐひとときを提供します。

まとめ


『本館古勢起屋』は単なる宿泊施設ではなく、訪れた人々に日本の文化と歴史の豊かさを体感してもらえる場です。実際の宿泊を通じて、自分自身が歴史の一部となり、銀山温泉の魅力をじっくり味わっていただければと思います。古き良き日本の風情を感じられるこの宿を、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
株式会社 銀山荘
住所
山形県尾花沢市銀山新畑85
電話番号
0237-28-2322

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