釣り人が海を守る
2024-09-02 12:33:55

釣り人が主役の海ごみ回収プロジェクトが再始動!

フィッシュフレンズの新たな挑戦



広島県に拠点を置く株式会社フィッシュフレンズが、釣り人視点での海の清掃活動と資源循環の確立を目指して、新たなプロジェクトをスタートさせました。この取り組みは、日本財団が支援する瀬戸内オーシャンズXの助成金の交付対象として選ばれ、2023年度に引き続いて再び注目を集めています。

事業の背景


フィッシュフレンズは、釣りを楽しむ人々とその周辺コミュニティを対象に、海底に存在するごみを回収するための活動を行っています。これまでにも釣り人やボランティア、さらには地元の釣具店と協力した清掃イベントを多数実施しており、釣りを愛する人々が海を守る意義を広めています。さらに、ゴミの回収を促進するために、写真投稿による割引クーポンの配布など、参加者が楽しめる仕組み作りにも取り組んできました。

今回の新たな試みでは、海底で採取した釣具をリメイクし、それを釣具店で販売または配布することで、循環型の資源利用を促進します。これにより、釣り人たちが普段の活動の中で環境保全に貢献するという意識をより強めることが目指されています。

海底ごみ調査の実施


今回のプロジェクトの発端は、海底に溜まるごみの量が懸念される中、実施した調査にあります。フィッシュフレンズは、釣り人から寄せられた海ごみの写真をもとに、20地点で海底調査を実施しました。その結果、プラスチックごみや釣具、さらにはカキ養殖用のパイプなど、さまざまなごみが確認されました。これを受け、釣具が多く引っかかる根掛かりポイントを特定し、具体的な清掃活動を進めていきます。

環境保護に向けた持続可能なモデル


このプロジェクトにより、釣具のリメイク販売から得た売上げを新たな海ごみ回収活動の資金にあてることで、自走型の資源回収モデルを確立することが目指されています。つまり、フィッシュフレンズは、釣り人コミュニティの協力を得ることで、持続可能で自己完結型の環境保護の仕組みを築こうとしているのです。

瀬戸内オーシャンズXの意義


日本財団が推進する瀬戸内オーシャンズXは、地域内の自治体、企業、及び市民団体などと連携し、海ごみ問題の解決に向けた包括的なアプローチを取っています。漁具の発生を抑制するための取り組みや、清掃活動を通じた意識啓発が進められており、2027年度末までに年間86トンのごみ回収を目指しています。フィッシュフレンズの活動は、こうした地域全体の取り組みにおいても重要な役割を果たしており、より効果的な環境保護活動につながることが期待されています。

まとめ


フィッシュフレンズの新たな海ごみ回収プロジェクトは、釣り人たちが自らの楽しみを通じて環境保護に寄与する素晴らしいモデルケースと言えます。今後の活動が多くの釣り人や地域の人々に広がることで、より一層の環境保全につながることが期待されます。釣り人としての誇りを持ち、海を守る活動への参加が、私たち全員の責任であることを改めて認識したいものです。

会社情報

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マリモホールディングス
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