Visual Bankがスノーボードデータセットを発表
東京都港区に本社を置くVisual Bank株式会社(代表取締役CEO 永井真之)は、AI学習用データソリューション『Qlean Dataset』を通じて、スノーボード(ハーフパイプ)用の動画・画像データセットを新たにリリースしました。このデータセットは、あらゆる研究や商業用AI開発に対応するために設計されており、開発者や研究者にとって重要な資源となるでしょう。
新しいデータセットの概要
今回のデータセットは、ハーフパイプ競技に挑む日本人男性スノーボード選手2名を撮影したもので、具体的には屋外のスキー場でさまざまなアングルから収録されています。動画データセットは3.17GB、28件のmp4ファイルとして提供され、合計16分24秒の撮影時間が確保されています。一方、画像データセットでは、25.3GBのjpeg形式で8,683件の高解像度画像が提供されており、詳細なデータにアクセスできます。
ユースケースの多様性
この新しいデータセットの活用方法は多岐にわたります。例えば、空中姿勢推定やトリック解析AIの開発においては、ハーフパイプ特有の姿勢変化を高精度で収録しているため、スポーツ科学の研究や動作分析に役立ちます。また、競技採点やトリック判定AIの研究にも適しており、スコア要素の自動抽出が可能です。これにより、競技連盟やトレーニング施設での選手パフォーマンス分析や採点支援が期待されます。さらに、動体追跡や高速動作解析AI研究、VR/AR映像生成AIのトレーニング、ロボティクス分野のモーション模倣学習など、幅広く活用できるポテンシャルを持っています。
データセットの特色
Visual Bankが提供する『Qlean Dataset』は、商用利用が可能で、すべての被写体から同意書を取得しています。これにより、プライバシーポリシーを遵守しつつ安心してAI開発に利用できる点が特徴です。また、供給されるデータはAIデータレシピという独自の形態で提供され、初期投資を抑えたデータ調達が実現します。必要に応じて、個別要件に基づくデータセットの作成も可能です。
アカデミア支援プログラムの開始
加えて、Visual Bankはアカデミア支援の一環として、大学や研究機関に向けた無償データセット提供プログラムも開始しました。研究現場での高品質で権利クリアな学習データの提供が実現し、75万点以上の多様なデータにアクセス可能です。これにより、研究開発現場での課題解決に向けての支援が期待されています。
社会実装に貢献するVisual Bank
Visual Bank株式会社は、次世代型データインフラを構築し、「あらゆるデータの可能性を解き放つ」というミッションを掲げ、AI開発を加速させています。また、国の研究開発プログラム「GENIAC」にも採択され、さらなる社会実装に向けた取り組みを積極的に進めています。今後も、新たなデータソリューションの提供を通じて、技術の発展に寄与していきます。
詳細は
Qlean Datasetをご覧ください。