FPTジャパンとダイワボウ情報システムの新たな提携
2024年8月1日、FPTソフトウェアジャパン株式会社(以下、FPTジャパン)とダイワボウ情報システム株式会社(以下、DIS)が、フラッグシップ自動化ソリューション「akaBot」を共同販売するパートナーシップを結びました。この提携により、日本市場における業務の効率化と生産性の向上に寄与することを目指しています。
日本の労働力不足に対応
日本の労働力人口は年々減少しており、2030年には341万人、2040年には1100万人もの労働力が不足すると予測されています。DISの松本裕之社長は、特に中小企業の経営課題としてこの問題を捉える必要があると強調しています。少ないスタッフで業務を維持するために、働く人々へかかる負担が増加しているのが実情です。自動化技術の活用が、この課題を解決するための重要な手段とされています。
akaBotによる業務の自動化
akaBotは、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)や光学式文字認識(OCR)、インテリジェント・ドキュメント・プロセッシング(IDP)などの技術を駆使して、文書や定型業務の自動処理を行います。たとえば、請求書の照合作業を自動化することで、これまで10分かかっていた処理時間をわずか3分に短縮することが可能となります。このプロセスの75%はロボットによって処理され、後の25%は手動で行われます。
DISは日本全国に96の拠点を持ち、約19,000社の販売パートナーを通じて、akaBotソリューションに関する情報や技術サポートを提供します。これにより、既存顧客に向けて日本市場に適したノウハウやベストプラクティスを活用したサービスを展開します。
企業への影響
FPTジャパンの自動化ソリューションは、他のRPAプラットフォームからの移行もスムーズにサポート。企業が自動化フレームワークを統合する際、最大50%のコスト削減を実現することが可能です。また、akaBotはスケーラビリティにも優れており、医療や自動車、不動産分野などの業務にも応用が期待されています。
関係者のコメント
松本裕之社長は、「akaBotにより、企業は煩雑な業務から解放され、より生産的な活動へ人的資源を再配置できる」とコメントしており、中小企業の生産性向上への期待が寄せられています。また、FPTジャパンの谷原徹会長も、ダイワボウとのパートナーシップによって、社会が抱える課題に取り組む革新を進めていく姿勢を示しています。
まとめ
今回の提携は、日本が抱える深刻な労働力不足を解決する一助となると同時に、業務の効率化や生産性向上にも寄与すると期待されています。FPTグループによるakaBotの導入が、日本企業の持続可能な未来へ向けた鍵となることでしょう。今後の展開には大きな注目が集まります。