名張市の漏水対策にセーフィーの導入
三重県名張市の上下水道部では、セーフィー株式会社のウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」を新たに導入しました。この技術を使うことによって、近年増加している大規模な漏水事故に対する迅速かつ正確な対応が可能となります。
導入の背景
名張市は、1963年以降の大規模な住宅地開発により急速な人口増加を遂げ、快適な暮らしを求める関西圏の人々のベッドタウンとして栄えてきました。その中で、水道インフラの整備も進められましたが、現在、老朽化が進んでおり、たびたび漏水事故が発生しています。これに対処するため、上下水道部は数名の限られたスタッフで、AIやIoT技術を活用した業務の効率化を図ろうとしています。
サービス導入の経緯
漏水が発生した際には、現場の状況をリアルタイムに把握することが難しく、部門間の連携にも問題がありました。従来は電話で情報を伝える方法が主流でしたが、情報不足や誤った判断を誘発することも多かったのです。
そこで、導入された「Safie Pocket2 Plus」は、映像を通じて現場の状況を直接把握する手助けをします。カメラは手軽に持ち運ぶことができ、SIMカードによりどこでも使用できるため、現場の様子をすぐに本部に伝えることができます。これにより、迅速な判断と作業指示が可能となり、早期の復旧が実現しています。
実際の活用事例
名張市の上下水道部では、大規模漏水時に「Safie Pocket2 Plus」を現場に持ち込み使用しています。これまでの携帯電話による情報伝達に代わり、現場の映像をもとに本部からの指示がリアルタイムで行えるようになったため、的確な指示を瞬時に出せるようになりました。また、市民からの問い合わせにも、正確で迅速に情報を提供できています。
さらに、小規模な漏水が発生した際には、当番職員が「Safie Pocket2 Plus」を使用して状況を確認し、離れた場所からでもPCやスマホで映像をチェックすることで、出勤の必要がなくなりました。これにより、効率的な業務運営が実現したのです。
教育や技術の継承にも活用
また若手技術者が漏水箇所を見つける際には、カメラを装着して作業を行い、経験豊富な職員が遠隔で指導を行うことができます。このように、映像を通じて若手の能力向上にも寄与しているのです。特に珍しい漏水事案を記録し、将来的には教育資料として役立てることを目指しています。
市上下水道部のコメント
水道工務室の室長、岩本嘉浩さんは、「これまでは漏水時の情報収集が難しく、時間がかかることが多かったが、ウェアラブルカメラのおかげで作業の効率化が進んだ」とコメントしています。今後もこの技術を使って作業の効率をさらに向上させていく予定です。
ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」によるご活用についての詳細は、セーフィーの公式サービスサイトでも公開されています。導入事例ページをぜひチェックしてみてください。