ミルボンと地域がつなぐ水質調査体験
2024年7月20日、三重県伊賀市で株式会社ミルボンが主催し、市民団体「魚と子どものネットワーク」と協力して実施した「水質調査と水辺の自然観察会」が盛況のうちに開催されました。本イベントは地域の子どもたちにとって水環境を学ぶ貴重な機会となり、67名の参加者が集まりました。
ミルボンが目指す環境保全の意義
ミルボンは、ヘアケア製品を通じて水を使用しているため、水資源の保護に力を入れています。この活動の一環として、地域の子どもたちに水辺環境の重要性を伝えることを目的として開催されています。
イベントの概要
このイベントは、参加者が簡易試験キットを用いた水質調査を行い、タモ網を用いて生物観察を行う内容となっています。加えて、川辺の清掃活動もプログラムに組まれており、参加者は楽しく学んだり地域貢献をしたりすることができます。
体験の中で学ぶ水質と生態系
参加者たちは、服部川の水質や生態系について学んだ後、川に入り生き物を捕獲しました。水の冷たさを楽しむ声が上がり、捕まえた生き物とのふれあいを喜んでいました。特に、今回の調査では、三重県で「絶滅危惧ⅠB類」とされるズナガニゴイも見つかり、その水質の良さと豊かな生態系が再確認されました。
参加者の反応
参加者からは「自然の中で水生生物に触れ合うことができたのは大変貴重」や「子どもたちが楽しみながら学べる良い機会」との感想が寄せられました。来年の開催を心待ちにする声も多く、地域との連携の重要性が改めて実感されました。
ミルボンの水資源保全に向けた取り組み
ミルボンでは、地域の水ストレスを把握し、節水や循環利用などの施策に邁進しています。
水消費量の削減
2021年には新たな純水装置を導入し、純水の回収率が20%向上しました。その結果、2022年度には水の使用量を約2000m³削減することに成功しました。
排水処理の徹底
ミルボンは、環境保全協定に基づき、工場からの排水が地域の規制を満たすよう第三者機関による検査を行っています。このような活動を通じ、ミルボンは地域住民の健康と環境保全に貢献しています。
魚と子どものネットワークの役割
「魚と子どものネットワーク」は、三重県を中心に水環境の保全と未来の世代への継承に努める市民団体です。自然観察の機会を提供するなど、教育的な取り組みも行っています。このような活動において、地域の子どもたちが継続的に参加できる機会を設けることは、地域全体の環境意識向上にもつながります。
おわりに
ミルボンと魚と子どものネットワークによる連携は、地域の子どもたちにとって水環境の重要性を学ぶ素晴らしい機会を提供し、同時に地域の水資源保全に向けた取り組みを促進しています。今後の活動にも期待が寄せられます。