xIDが無償でAPIを提供
xID株式会社は、マイナンバーカードやデジタルIDを活用したソリューションの普及を目指し、認証および本人確認APIの無償提供を開始したことを発表しました。本施策は2024年8月1日以降の新規契約案件に適用され、特に「認証認可API」と「本人確認API」が対象です。
マイナンバーカードの利活用に向けて
xIDのこの取り組みは、マイナンバーカードのさらなる普及を支援するために設けられました。従来の課題として、各種サービスにおけるマイナンバーカード利用に対する導入障壁が挙げられていましたが、無償提供により、サービス提供者はより安全で信頼性の高い本人確認手段を容易に実装できるようになります。これにより、なりすましリスクや不正利用を軽減し、信頼性向上に寄与します。
提供されるAPIの詳細とメリット
無償提供される「認証認可API」では、多要素認証を使用することで、セキュアなログインが実現可能です。これにより、ユーザーは安心してサービスを利用でき、運営側もセキュリティリスクを低減することができます。
また「本人確認API」では、マイナンバーカードから取得した基本的な情報(名前、性別、生年月日、住所)を提供し、情報の手入力や誤入力を防ぎます。これはユーザー体験を大幅に改善することへとつながります。
詳細は、xIDの公式ドキュメントを通じて確認できます。これにより、ユーザーや企業がオンライン本人確認をスムーズに行える環境が整うのです。
無償提供の背景
xIDは、2020年4月からマイナンバーカードと連携した「xID API」の提供をスタートし、当初は「普及」が課題でした。しかし、現在ではマイナンバーカードの交付枚数が1億枚を超え、保有率も約75%に達しています。こうした数字からマイナンバーカードの普及が進んでいることが明らかになり、今後はその利便性をさらに向上させる必要があると考えられています。
そのため、xIDはAPIの無償化を通じ、利用者や自治体がマイナンバーカードをより活用できるように目指しています。
今後の展開と期待
xIDは、サービス設計や導入の負担を軽減するためのソリューションも今後提供する予定です。マイナンバーカードを利用したサービスの開発が進む中、よりスマートな利用方法が広がることが期待されています。
また、xIDが提供する「xIDアプリ」では、マイナンバーカードを用いて無料で本人確認を行えるデジタルIDのサービスを提供しており、オンラインを通じた手続きの負担を軽減しています。
xIDについて
xID株式会社は、マイナンバーカードやデジタルIDを活用した革新的な事業提供を目指すGovtechスタートアップです。デジタルIDソリューションを用いることで、官民の枠を超えて信頼性の高い情報共有を促進し、経済と社会の発展に寄与しています。
終わりに
xIDの無償API提供は、マイナンバーカードの利用がさらに拡大するきっかけとなるでしょう。これからの展開に注目が集まります。