大阪に新たなスポーツアパレル開発拠点「DISC」が誕生
大阪府茨木市に新しく設立されたスポーツアパレルの研究開発拠点「DISC」は、「世界一、速いウエアを創る」というビジョンのもと、魅力的な施設として注目を浴びています。この拠点では、競技選手が求めるスピード感を追求した商品開発を行い、グローバル市場でも他社をリードする素材や製品を生み出すことを目指しています。
「DISC」のコンセプトと役割
「DISC」の設立は、五つの重要な役割を果たすことを目的としています。これには、基礎開発、グローバル戦略素材開発、製品開発、品質開発、知財戦略が含まれており、各分野における専門的な研究と高度な開発が行われます。特に運動解析や快適性に関する研究を通じて独自理論を構築し、新しい評価手法を開発して商品価値を向上させることを目指しています。
最新設備とその特徴
「DISC」には、最新鋭の設備が備わっています。ここでは、サーマル発汗マネキンを用いた実験をはじめ、人工的に気象条件を制御できる「クライマート」や、均一な雨量制御が可能な「人工降雨室」、さらには全天候型トラックやスポーツパフォーマンススタジオが整備されています。これにより、研究開発から製品化までの全過程がこの場所で完結できるようになっています。
また、製品の機能検証を行うための「機能・品質評価ラボ」も設置されており、ここでは素材や製品の物性・機能性を総合的に評価できます。
環境への配慮とクリエイティブな共創
「DISC」の建物設計にはオープンな造りが採用されており、実験室はどこからでも見えるようになっています。このような環境は、社内外の人々が気軽に協業できる“ワイガヤスペース”を促進し、創造的なアイデアが生まれる土壌を提供します。また、屋外の歩道には土壌再生タイルが敷かれており、環境への配慮も忘れられていません。
産学連携の強化
「DISC」は、スポーツアパレルの開発だけでなく、産学連携や異業種とのコラボレーションを進める機会も提供します。このような取り組みを通じて、企業の「モノ創りの力」を強化し、市場競争力を高める努力をしています。
施設概要
- - 所在地: 大阪府茨木市彩都やまぶき2丁目3番2号
- - 敷地面積: 22,220㎡
- - 建屋面積: 3,487㎡
- - 延床面積: 4,401㎡
- - 構造: 鉄骨造2階建て
このように、「DISC」は、スポーツアパレルの革新を目指し、多岐にわたる研究開発を行う拠点として、より高品質で機能的な製品を市場に送り出す役割を果たします。そして、競技者たちのために最良のウエアを提供し続けるための新しい挑戦が始まったことは確かです。