あわら温泉革命
2024-05-06 07:00:02

北陸新幹線開通がもたらしたあわら温泉新時代の幕開け

北陸新幹線の延伸とあわら温泉の大改革



今年、北陸新幹線がついに福井県のあわら温泉に延伸される。これに伴い、あわら温泉の象徴的な旅館である「グランディア芳泉」が、100年に一度のビッグチャンスを掴み、思い切った改革に着手した。グランディア芳泉は創業60周年を迎え、今後の期待が高まっている。

経営の苦境を乗り越えて



かつて、グランディア芳泉は115室を有する団体旅館で、多くの団体受け入れを行っていた。しかし、借入金の返済に苦しむ中、コロナ禍の影響で収益が悪化。ホテル業界全体が厳しい状態にあった。それでも、新幹線の開通という明るい話題が、再起への道を切り拓いた。

社長女将と役職者たちは、毎晩のように会議を重ね、業績向上のための施策について話し合った。彼らは新たな商品として「温泉旅館のオンラインショップ」を立ち上げるなど、従来の枠を超えた革新的な試みを導入。特に「泊まり放題」のプランが大ヒットし話題を呼んだ。

温泉ソムリエの資格取得とSNS活用



温泉ソムリエの資格を取得し、温泉の楽しみ方や魅力をYouTubeやSNSで発信することも始めた。地元新聞に掲載されるなど、一躍注目を集め、コロナ禍においても業績は回復。また、地元とのコラボレーションとして、恐竜ルームというユニークな客室も新設された。これによって、福井県ならではの体験を提供することができるようになった。

不可逆な変革の足跡



5ヶ年計画に基づいた「リボーンプロジェクト」で、女将や青年部の意見を取り入れ、さまざまな委員会を設立。データ分析による施策立案や、異業種とのコラボイベントを企画するなど、協力の輪が広がっている。また、女将の会長を務めるグランディア芳泉の女将が手掛けた日本酒「女将」も高評価を得ている。

過去最高の評価と売上を記録



新幹線延伸による追い風を受け、あわら温泉は人材確保や町の空き屋対策にも乗り出している。女性や海外からの訪客数も増加し、過去最高の業績を達成。ユニークな取り組みによって評価も急上昇している。「コロナや震災を乗り越えて、地域経済を再生したい」という強い思いが、より多くの人々に届くよう求められている。

現在、グランディア芳泉は新しい取り組みとして、築92年の古民家「だいな荘」をリニューアルし、さらなる発展を目指している。新たな形の温泉体験を求めて、是非とも多くの方にあわら温泉を訪れていただきたい。

まとめ



北陸新幹線の到来によって、あわら温泉の旅館業界は新たな一歩を踏み出した。未来に向けた大改革の足音が聞こえる中、観光地としての魅力を再び輝かせることが期待されている。

会社情報

会社名
株式会社グランディア芳泉
住所
福井県あわら市舟津43-26グランディア芳泉
電話番号
0776-77-2555

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