株式会社JTBと東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が、手荷物を当日中に配送する新たなサービス『LUGGAGE EXPRESS』を2025年11月1日より開始します。このサービスにより、東京から京都間の移動がスムーズになり、観光の自由度が大幅に向上します。
サービスの概要
この新しい配送サービスでは、東京の宿泊施設に預けた荷物を、提携する運送会社が招聘し、その日のうちに京都の宿泊場所へ届けます。例えば、大きなスーツケースを持ち歩くことなく、観光地を楽しむことができる点が最大の特長です。旅行者は、荷物を預けることで観光時間を自由に確保でき、さらに身軽に移動できるため、より多くの観光スポットを巡ることが可能になるでしょう。
背景とニーズ
日本政府は2023年3月に「観光立国推進基本計画」を閣議決定し、2030年までに訪日外国人旅行者数6,000万人、消費額15兆円を目指すとしています。そのため、多数の旅行者を円滑に受け入れるための施策が求められています。しかし、大きな荷物を持つことによる不便さは解消しなければならない課題の一つです。特に、訪日外国人旅行者からは「移動を快適にしたい」といったニーズがありますが、宿泊施設としても荷物の一時預かりや配送の手配が負担となっていました。JTBとJR東海は、このような課題を解決するために新サービスを開発しました。
便利なサービスの特徴
『LUGGAGE EXPRESS』の利用者には以下のメリットがあります。
- - 利便性の向上: 荷物を持ち歩く必要がないため、観光地での自由度が増します。
- - 時間の有効活用: 手ぶらで移動することで、観光に使える時間が最大限活かせます。
- - 速達性・安定性: 東海道新幹線を利用した即日荷物輸送(『東海道マッハ便』)により、当日中に荷物を受け取れます。
- - サポート体制: 多言語対応のコールセンターが利用者をサポートします。
宿泊施設にとっても、業務の効率化が図れます。荷物の取り扱いや配送は利用者自身で完結するため、受付スタッフの負担が軽減されます。また、荷物を早期に集荷することで、保管スペースも最小限にできます。これにより、宿泊客に新しい付加価値の高いサービスを提供できます。
地域への貢献
このサービスは、地域の観光地にとっても有益です。大型荷物による交通機関や観光地の混雑が緩和され、地域住民への影響も少なくなります。さらに、環境への配慮として、鉄道を利用した配送を行い、持続可能な観光を実現します。
今後の展開
JTBとJR東海は今後、チェックアウト後の昼集荷など、より柔軟な配送サービスの充実を図っていきます。また、他の地域へのサービス展開も視野に入れており、大阪などの都市でも『LUGGAGE EXPRESS』を利用できるようにする予定です。
企業情報
JTBは、地域と社会課題に対して人と場所、交流をデザインすることで解決に向けた取り組みを行っています。観光業界の発展と持続可能な地域づくりに貢献するため、本サービスを通じて新しい旅行の形を提案していきます。JR東海も即日荷物輸送サービスを展開し、法人向けのサービスに力を入れています。
お問い合わせ
一般の方からの問い合わせは、JTBのエリアソリューション事業部までお問い合わせください。以下のEメール(
[email protected])まで、平日朝9時から夕方5時30分まで受け付けています。休業日については、年末年始の12月30日から1月3日、および土日祝日が含まれます。計画に基づいて、より良い観光体験をより多くの人に届けるべく、サービスを展開していきます。