投資の日に注目する日本の投資動向
10月4日は「投資の日」として広く知られていますが、今年の調査結果からは日本の投資事情が垣間見えます。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」を運営する株式会社トレジャープロモートが、全国の20代から70代の男女を対象に実施した調査によると、何らかの投資活動に従事している人は全体の31%という結果が出ました。これは、まだまだ投資が日常的なものではないことを示しています。
調査の概要と結果
調査は2025年9月27日に行われ、6000人からの回答を得ました。具体的には男性3000人、女性3000人が対象です。調査方法はインターネットを利用したもので、株や債券、投資信託、不動産など、様々な投資形式が含まれています。
年齢層と投資意識の変化
興味深いのは、年代が上がるにつれて投資に取り組む割合が増加していることです。20代・30代の投資家は25%ですが、40代では28.7%、50代は29.9%に、60代は35.5%、そして70代に至っては38.8%という結果が出ています。特に高齢者層の方が投資に積極的であることが明らかです。
男女差が見える投資状況
男女別に見ると、投資に取り組む男性は38.3%に対して女性は23.0%と、約1.7倍の差があります。特に20代では男性の34%に対し女性は17.2%と、その差が約2倍になります。これは、金融教育や情報の不足が影響している可能性が高いです。70代では差が縮小し、男性45.4%、女性32.3%となりますが、それでも女性の参与が低い状況は依然として続いています。
投資環境の改善に向けて
「貯蓄から投資へ」という政府の方針が進む中、2024年には新しいNISA制度が導入されます。これにより、投資に対する意識がさらに高まり、参加者が増えることが期待されています。ただし、現状の調査結果を見る限り、まだ投資を行っている人は少数派であることが課題です。特に女性への啓発が重要であり、女性が第一歩を踏み出しやすくなるような機会を提供することが求められます。
株の学校ドットコムの取り組み
「株の学校ドットコム」では、より多くの人が投資の世界に踏み込めるよう支援しています。講師の窪田剛は、自身の経験をもとに株式投資の魅力を伝えています。彼は、投資によって自分の人生がどのように変わったのかを語り、投資がもたらす可能性を信じています。
おわりに
金融リテラシー向上のためには、金融教育が欠かせない要素です。そして、男女差を解消するための活動がさらに進むことで、投資に対する興味が広がり、より多くの人々が参加できる社会が実現できるはずです。調査結果を踏まえた具体的な改善策が求められています。投資は自己の資産形成にとどまらず、一人ひとりの人生を豊かにし、社会全体に良い影響を与える重要な活動なのです。