エイトノットの挑戦
2025-10-29 14:36:13

自動運転船技術が行政課題解決への新たなカギに。エイトノットの挑戦

自動運転船技術が行政課題解決への新たなカギに。エイトノットの挑戦



2025年10月10日、東京都で開催されたピッチイベント『UPGRADE with TOKYO 第50回』において、船の自動運転技術を展開する株式会社エイトノットが見事なパフォーマンスを披露し、優勝を果たしました。エイトノットは、大阪府堺市に本社を構え、船舶の自律航行技術を開発するスタートアップ企業です。この勝利は、同社の持つ技術の普及や実用化へ向けた大きな一歩となることでしょう。

『UPGRADE with TOKYO』は、東京都が抱える行政課題の解決を目指し、革新的なアイデアを持つスタートアップ企業に発表の場を提供するイベントです。今回のテーマは「海岸保全施設点検システムの構築」であり、エイトノットは「エイトノット AI CAPTAIN」という自律航行プラットフォームを駆使し、迅速かつ効率的な点検作業の実現を提案しました。

エイトノット AI CAPTAINの提案



エイトノットが提案した内容は、自然災害時における船舶の利用方法を革新するものでした。「エイトノット AI CAPTAIN」は、小型船舶に特化した自律航行プラットフォームで、失敗することなく点検作業を実施するための多様な機能を提供します。災害時にも、熟練した船長が不在であっても、安心して点検作業が行えるように設計されています。具体的には、「操船の平準化」や「ライブ映像共有による本部の即時把握」、さらには「優先点検地点の事前登録と操船アシスト」などの機能が組み込まれています。

審査員からは、この技術が災害時の不安を軽減することへの期待が寄せられ、「人が集まらない危機的な状況において、少人数で効率的に海から施設を点検することができる」との好評も得られました。特に、「船長の高齢化」や「人手不足」といった社会的課題を、エイトノットの技術が解消する可能性が高いとされています。

未来の展望と社会への貢献



エイトノットは、東京都港湾局と連携し、今回のピッチでの提案を現実のものとすべく具体的な準備を進めるとしています。将来的には自治体や企業との関係をさらに広げ、自律航行技術を活用し海洋分野のDXを進め、安全かつ効率的な海の活用を促進し社会全体に貢献していくことが目標です。

エイトノットは、「海のDX」と「船舶のロボット化」に挑戦し続けています。自律航行技術の実用化により、船舶の安全性が高まり、運用コストの最適化が実現されます。この取り組みは、今後の海洋産業や水上モビリティの進化にも寄与することでしょう。

企業情報



株式会社エイトノットは2021年3月に設立され、代表取締役の木村裕人が率いる企業です。大阪府堺市に本社を置き、東京オフィスや広島オフィスも展開しています。同社は自律航行システムの開発・販売を専門とし、自社ウェブサイト(https://8kt.jp/)や各種SNSを通じて情報発信を行っています。

エイトノットの挑戦は、海洋産業に革命をもたらすかもしれません。その動向に今後も注目です。

公式SNS:




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会社情報

会社名
株式会社エイトノット
住所
大阪府堺市北区長曽根町130番地42 S-Cube本館313号室
電話番号

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