Modelyが国土交通大臣表彰に選定
DataLabs株式会社が開発した3次元配筋検査システム「Modely」が、国土交通大臣表彰制度において「活用促進技術」に選定されたことを発表しました。この受賞は、急速に進化する建設業界においてデジタル技術の導入が求められる中、Modelyの技術が高く評価された結果と言えます。
1. 登録の背景
建設業界においては従来、手作業での配筋検査が主流でした。しかしこの方法は、精度や効率が求められる現代においては限界があります。さらに、労働力不足や品質確保のニーズから、デジタル技術の導入は急務になっています。Modelyは、その解決策として注目されており、3次元データを扱うことができる唯一の配筋検査システムとして認知されています。
2. 「活用促進技術」について
「活用促進技術」とは、国土交通省が新技術の利用を推進するための新技術情報提供システム(NETIS)に登録された技術の中で、特に推奨されるものです。令和6年度より、選定された技術には工事成績に加点が行われるため、Modelyの導入はさらに進むと予想されます。今回の選定を機に、新たに26技術が「活用促進技術」として登録され、Modelyもその一翼を担っています。
3. Modelyの特長
Modelyは、3次元データを利用した配筋検査システムで、LiDAR技術を用いたスキャンが可能です。例えば、iPadなどを使い鉄筋をスキャンしたデータをModelyにアップロードし、画面上で検査範囲を指定することで、範囲内の鉄筋を自動で検出し、モデル化します。このプロセスを通じて、鉄筋の本数や間隔を計測し、帳票を自動生成することができます。
さらに、Modelyは、かぶり厚や重ね継手長の計測も行い、施工計画をしっかりサポートします。クラウド上でデータを共有することで、施工者と発注者との間での遠隔管理も可能となり、作業効率が一段と向上します。
4. 今後の戦略
DataLabsのModelyは、これまでの実証実験で省力化の効果を多く示してきました。また、配筋検査で得たデータを次の維持管理工程でも活用できるよう、データ連携の重要性が高まっています。今後は更なる利便性の向上を目指し、技術開発を進め、「i-Construction 2.0」の実現を目指していきます。
5. 会社情報
DataLabs株式会社は2020年に設立され、点群データを活用した3Dモデル化技術を基に建設業務を効率化するクラウドシステムを提供しています。今後も革新的な技術を通じて、建設業界の進化に寄与していくことを目指しています。
情報提供やお問い合わせについては、DataLabsの専用サイト及び広報担当にご連絡ください。最新技術の活用が、より良い建設現場を実現する手助けとなることを期待しています。