企業向け出前講座が認知症教育を後押し
認知症に関する正しい知識の普及が待たれる中、株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるメディカル・ケア・サービス株式会社が企業向けの出前講座を開始しました。この取り組みは、認知症に関する理解を深め、社会全体の意識向上を図ることを目的としています。
背景と目的
メディカル・ケア・サービスは、これまで小・中・高校生を対象にした「認知症教育の出前授業」を実施し、全国で29校、3,423名の学生に指導を行ってきました。そして2024年1月に「認知症基本法」が施行され、9月21日の「世界アルツハイマーデー」に合わせ、より幅広い層への教育の重要性が増したことから、企業向けの講座を企画しました。
「認知症を取り巻く社会環境を変革する」というミッションのもと、同社は地域社会や企業に対して正しい知識を伝える必要性を強く感じているのです。
講座の概要
- - 対象: ご依頼企業(団体)の従業員やお客様
- - 対象人数: 特に指定なし
- - 対象地域: 全国
- - 所要時間: 要相談(1時間~)
- - 開催形式: 対面またはオンライン
- - 必要機材: プロジェクター、スクリーン
- - 開催費用: 5万円/回(人数や場所により要相談、遠方の場合は別途交通費)
プログラム内容
講座の内容は、ニーズに応じたアレンジが可能です。以下はプログラムの例です。
1.
認知症の症状
認知症の中核症状や周辺症状、それに対する適切な対応を学ぶことができます。
2.
あなたの大事な人も認知症になる
大切な人が認知症になった場合の対応方法について考えるワークショップ。
3.
不安を安心に変える方法
不確かな状況に対する具体的な声掛けや成功事例を通じて、安心感を育む方法を学びます。
講師を務めるのは、認知症戦略部長の杉本浩司氏。彼は、介護福祉士としての豊富な経験を持ち、日本全国で延べ6万人以上に講演を行うなどの実績があります。
社内での活用法
この講座は社内研修やお客様向けにも有効です。
- - 従業員が認知症を正しく理解し、適切に対応できるようになることで、顧客対応が向上します。
- - 認知症の家族を持つ社員に対しても、必要な情報を提供することで、介護の負担を軽減します。
- - 最後に、社員が自身や家族に近い将来に認知症が身近に起こり得ることを認識し、早期の準備ができるようになります。
終わりに
認知症に対する理解は、社会全体の意識向上に寄与します。今回の企業向け出前講座の開始は、その重要性を広く認識し、実践する第一歩です。今後も地域社会や企業に対して、その知識の普及が期待されています。