三溪園の重要文化財、旧燈明寺三重塔の保存プロジェクト
横浜市の三溪園に佇む歴史的建造物、旧燈明寺三重塔。その姿は500年以上の時を超えて、訪れる人々に日本の歴史と美を伝えています。この重要文化財を未来の世代に継承するため、5年間にわたる保存プロジェクトが2023年7月10日より始動しました。
プロジェクトの概要
旧燈明寺三重塔は室町時代に建設され、1914年に京都から移築されました。それから100年以上が経過し、今やその保存と再生が求められています。「旧燈明寺三重塔保存プロジェクト~500年の時を超えて、室町の美を次世代へ~」が始まることで、室町時代の建築技術や美意識を尊重しながら丁寧に保存作業が進められます。このプロジェクトは単なる修復作業ではなく、歴史の息吹を次世代に繋ぐ再生の物語であることが強調されています。
寄附は、ふるさと納税サイト「ふるさと生活」で可能で、支援者には特別な体験や返礼品が用意されています。
返礼品第一弾:蓮の葉うちわ作り体験講座
この保存プロジェクトの一環として、2025年の「早朝観蓮会」にて「蓮の葉うちわ作り体験講座」が提供されます。この特別なワークショップでは、本物の蓮の葉を使用し、自分だけのうちわを作成する楽しみを体験することができます。大人も子供も自由にアートに挑戦し、思い出に残る一品が生まれるでしょう。
- - 日程:2025年7月26日(土)・27日(日)、8月2日(土)・3日(日)
- - 時間:9:00~15:00(所要30分)
- - 会場:三溪記念館 エントランスホール
- - 寄附額:10,000円(入園料は別途)
- - 申込:公式サイトにて受付中
早朝観蓮会の開催
夏の訪れを告げる「早朝観蓮会」も、2025年7月19日から8月11日までの金・土・日・祝日に開催されます。この催しでは、朝方に見頃を迎える蓮の美しさを楽しむことができます。蓮は「徳の高い花」として知られ、三溪園の創設者・原三溪も特に愛した花です。朝7時に開園し、期間中の魅力的な風景を堪能する機会を提供します。
三溪園の歴史
三溪園は、生糸貿易で成功を収めた実業家・原三溪によって造られ、1906年に一般公開されました。この庭園には、全国から移築された歴史的建造物が美しく配置されており、古建築と自然が調和した四季折々の魅力を楽しむことができます。近年では国の名勝にも指定され、その重要性が再認識されています。
原三溪の理念、「美しいものはみんなで楽しむ」を受け継ぎながら、現代に生き続ける三溪園。この場での体験は、単なる訪問を超えて、歴史への理解と愛情を育む貴重な時間となるでしょう。多くの方々の参加をお待ちしています。