TOYOとKazAzotが脱炭素化と尿素肥料での協力を強化
東洋エンジニアリング株式会社(TOYO)は、2025年12月20日に東京で開催された「中央アジア+日本ビジネスフォーラム」において、カザフスタンの化学肥料製造企業KazAzot Prime LLP(KazAzot)と脱炭素化および尿素肥料分野での協力を目的とした覚書(MOU)を締結しました。この提携は、両社のビジネス展開に新たな可能性をもたらすものであり、カザフスタンの持続可能な発展に寄与することが期待されています。
中央アジアの地政学的重要性
カザフスタンが位置する中央アジアは、豊富な天然資源を有し、近年その地政学的重要性が急速に高まっています。日本政府もこの地域との連携強化を推進しており、TOYOも中心的なプレイヤーとして当地でのビジネス展開を進めています。2025年9月には、TOYOの尿素造粒技術がKazAzotによる尿素肥料プラント建設計画に採用され、この覚書締結の契機となりました。
脱炭素化と肥料生産の両立
現在、カザフスタンの産業は化石燃料に大きく依存しており、脱炭素化の進展が急務となっています。一方で、国の食料供給の安定化に向けて肥料の生産を増やす必要も大きな課題です。この背景からKazAzotは、脱炭素化と肥料生産の両方に対応する計画を進めているのです。TOYOは独自の尿素技術を有し、さらにクリーンアンモニアを含む脱炭素事業での豊富な経験を積んでいます。
今後の展望
今回のMOU締結は、両社の協力関係を深める重要な一歩であり、将来的な脱炭素化プロジェクトの実現に向けての基盤となるでしょう。TOYOは、尿素技術のライセンサーとして、カザフスタンにおける食糧供給の安定化に貢献するほか、脱炭素ソリューションの提供を通じて同国のエネルギー転換を支援します。このように、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく方針です。
TOYOの背景
東洋エンジニアリングは1961年に設立され、世界60カ国以上の顧客にエンジニアリングサービスとプラント建設を提供してきた総合エンジニアリング企業です。主にアンモニア・尿素といった化学肥料の分野で技術を磨き、さらに石油化学や資源開発、発電など多岐にわたる事業領域への展開を行っています。「エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献する」というミッションを掲げ、持続可能な開発に向けた環境課題への取り組みを推進しています。
今後もTOYOは、中央アジアにおける取り組みを加速させ、グローバルな競争力をさらに強化していく所存です。TOYOの技術力や経験を活かし、カザフスタンをはじめとした地域の持続可能な発展に貢献していくことを目指します。