NTTBPとビーマップが協力で強化するWi-Fi接続の未来
2025年2月21日、株式会社ビーマップがエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTTBP)と協力して、OpenRoamingに対応するプラットフォーム基盤の提供を開始する。この取り組みは、国際的な無線LANローミングの基盤を構築し、安全で便利なWi-Fi接続の機会を提供することを目指している。
OpenRoamingとは
OpenRoamingは、Wireless Broadband Alliance(WBA)が中心となり、各国の通信事業者が参画して開発した、無線LANの国際的なローミングプラットフォームである。これにより、ユーザーは世界中の異なるWi-Fiサービスを、面倒な設定や手続きを必要とせずに利用できるようになる。日本では、Cityroamがこのローミング基盤を運用し、NTTBPとともにOpenRoamingサービスを展開している。
ユーザーは、OpenRoaming対応の無線LANサービスの一度の設定を行うだけで、異なるSSIDやサービス提供者のWi-Fiに自動的に接続される。これにより、家庭や職場で使うWi-Fiと同じ感覚で、フリーWi-Fiを活用できる。
どのような技術が支えているのか
この新しい接続体験は、PasspointとIEEE802.1Xという規格によって裏打ちされており、通信の暗号化や認証の安全性が確保されている。OpenRoamingは高い利便性とともに、情報セキュリティの面でも優れた機能を提供するため、世界中でその利用が進んでいる。
ビーマップの役割と協業内容
ビーマップは、今回のOpenRoamingプラットフォームの開発において、特に企業向けの認証機能と、スマートフォンアプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」を通じたOpenRoamingへの接続機能を発展させた。これにより、空港やカフェ、公共施設などでOpenRoamingに対応したWi-Fiサービスをスムーズに利用できるようになる。
アプリは、2025年2月27日からOpenRoamingスポットへの自動接続を可能にし、ユーザーは新たな体験を享受できる。
ビーマップのビジョン
ビーマップは、これまでも日本全国でWi-Fiスポットの設置を進め、接続・認証サービスを提供してきた。そのなかで、交通機関や商業施設と良好なパートナーシップを築くことができた。今回の協業は、将来的なサービス展開の土台を築くための重要なステップと位置付けられている。
また、ビーマップは「とくチケ」や「THE NEXT TOWN」といった新しいプロジェクトを推進中で、これらのサービスの普及を通じて、国内外の顧客により快適なWi-Fi環境を提供したいと考えている。
最後に
ビーマップは、今後もOpenRoamingによる利便性と安全性を広め、新しいサービスとともにより多くの人々にWi-Fiを楽しんでもらえるよう尽力していく。これにより、ワイヤレスネットワークが担う役割は一層大きくなるであろう。