つくばの育ちあい
2013-02-20 09:56:12
つくばエリアで実現する「育ちあい」の街づくりへの取り組み
つくばエリアでの「育ちあい」プロジェクトの概要
茨城県つくば市では、「子どもが育つ街」としての環境を整えるための政策が進められています。この取り組みは、「子どもが育つ街研究会」が発足したことから始まりました。円滑な世代間交流と地域資源の活用に注目し、「育ちあい」をモットーとした活動を展開しています。これにより、子どもたちが安全かつ豊かに成長できるあらゆる環境を整備することを目指しています。
「育ちあい」とは何か
「育ちあい」という言葉は、子どもたちとその周りの大人(親、祖父母、企業の人々など)が良好な関係を築き、お互いに成長していくことを指します。研究会は、この育ちあいが実現するための条件として、地元企業や教育機関との交流、多世代交流、子どもの教育に関する意識調査を挙げています。これらの活動を通じて、教育環境の質が向上し、豊かな学びの場が提供されることが期待されています。
提案された五つの環境
「子どもが育つ街研究会」は、わせて「子どもが育つ街」として提案される環境を五つに分類しました:
1. 子育てサポート環境:子育て家庭を支援する仕組みの充実。
2. 自然環境:豊かな自然がもたらす成長の機会。
3. 知的レクリエーション環境:教育と遊びが融合した経験の提供。
4. 健康増進の環境:身体スキルや健康意識の向上を目指す。
5. 安心安全環境:居住地としての安全性を確保。
これに加えて、「育ちあい」という新たな要素が設けられました。これは、活気に満ちた子どもたちが育つために、地域の協力が不可欠であるという考えに基づいています。
地元企業との交流
2012年には、つくばに本社を持つインテル株式会社との連携を強化しました。同社の協力により、小学生向けの職場体験プログラム「つくばスタイルインターン」が実施され、パソコンの組み立てや、ビデオ会議システムを用いた業務報告体験を通じて、子どもたちに実践的かつ革新的な学びの場を提供しました。この体験に参加した児童からは、パソコンに対する興味が深まったとの好評が寄せられました。
また、保護者からは、地域企業との協力が子どもたちの育成にどのように寄与しているのか、良い印象を持たれています。参加者からのフィードバックによれば、体験学習は貴重で、子どもたちの夏の良い思い出となったそうです。
子どもの教育と環境を見守る調査
さらに、地域での教育へのニーズを確認するため、親を対象とした意識調査も行われました。その結果、つくば市の公立小中学校に通う子どもを持つ保護者が小中一貫教育に対して非常に高い評価をしていることが明らかになりました。
特に多くの保護者は、小中学校の連携によって子どもたちがスムーズに進学できること、また、教育内容が充実していると感じていることが分かりました。このように、つくばエリアは子ども育ち環境の提供に注力しており、それが強みとして機能しています。
つくばスタイルアカデミーの開催
さらに、地域資源を活用した教育プログラムとして「つくばスタイルアカデミー」も実施されました。このアカデミーでは、筑波大学やJAXAと協力し、子どもたちの知的好奇心を刺激するイベントが開催されました。
「サイエンスレクチャー」では、エネルギーや燃料電池に関する実験教室が行われ、多くの子どもたちが興味深く参加しました。保護者からは「自然と学びが両立する環境で育つことに十分な価値がある」との声が挙がっています。
地域の未来に向けて
このような取り組みにより、つくばエリアは「子どもが育つ街」としての魅力を今後も高めていくことが期待されています。県や市の関係者は、地域が持つ教育資源を最大限に活用し、これからも子育て世代へのアピールを続けるとコメントしています。つくばが次世代の子どもたちにとって夢のような学びの場となれるよう、地域一体となって支援を行っていきます。
会社情報
- 会社名
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茨城県つくば地域振興課
- 住所
- 茨城県水戸市笠原町978番6 県庁舎10階
- 電話番号
-
029-301-2798