信頼性抜群の動態管理ツール「ミルトッカ」の精度検証
エゾウィン株式会社が自社製品である動態管理ツール「ミルトッカ」の精度を検証し、その結果が発表されました。実施された500キロメートルに及ぶ走行テストで、走行距離の誤差はわずか2%という素晴らしい成果を記録しました。この精度は、業務日報としての実用性に加え、証拠に基づく政策立案や研究用途でも価値あるデータを提供できることを示しています。
検証目的
動態管理において、走行距離は重要な指標です。燃料費の算出やメンテナンス計画、顧客への請求書作成など、日常的に利用される数値です。しかし、これらのデータの正確性が担保されなければ、ビジネスや研究、行政の政策立案において信頼できる根拠にはなりません。そこで、エゾウィンは、「ミルトッカ」の走行距離データの信頼性を確保するため、厳密な精度検証を実施することにしたのです。
検証方法
今回のテストでは、実際の業務利用を想定し、オドメーターの値と「ミルトッカ」の二つのデータを比較しました。次の二つの状況で走行データを収集しました。
1. 車内にアンテナを設置した場合
2. 車外にアンテナを設置した場合
この条件で、合計約500キロメートルを市街地や郊外で走行し、それぞれのデータの精度を検証しました。
検証結果
テストの結果、「ミルトッカ」が計算した走行距離は、オドメーターの数値と比べて2%の誤差範囲内でした。特に、7月15日の走行テストでは、両者とも30キロメートルを記録し、誤差が0キロメートルという日もありました。また、アンテナの設置位置によって精度が変化する傾向も浮かび上がりました。車外設置の場合は誤差がより少なく、信号が妨げられない分、安定した測位が可能です。
FIX率の比較
さらに、走行距離の誤差以外にも、「FIX(固定解)」の維持率、いわゆるFIX率を算出しました。これにより、どれだけの時間、最高精度を保てているかを評価しました。
- - 車外にアンテナ設置:FIX率 71.6%
- - 車内にアンテナ設置:FIX率 52.3%
このデータからも、車外にアンテナを設置した方がより高精度なデータを取得できることが確認され、精度の要求される場面での活用が期待されます。
研究利用への展開
「ミルトッカ」による高いデータ信頼性は、一般的な動態管理を超え、より高度なデータ利用への門戸を開きます。特に、自治体のEBPM(証拠に基づく政策立案)での利用が期待され、公用車の走行実績や、コミュニティバスの正確な往復距離が、予算や路線策定の信頼できるエビデンスとなります。大学や研究機関においても、この精度の高いデータは、交通システムの分析や新しいモビリティサービスの開発において、価値ある基礎データとなるでしょう。
「ミルトッカ」について
「ミルトッカ」は、高機能システム「レポサク」の一部として開発されましたが、そのシンプルさを追求した設計が特徴です。専門知識や複雑な操作は不要で、車両の電源に挿入するだけで使用できます。自動日報機能はこのシンプルさを基に設計されており、誰でも簡単に活用可能です。
おわりに
動態管理の効率化を図りたい事業者や、IT機器に不安がある皆様にこそ、ぜひ「ミルトッカ」のシンプルで高精度な機能を体感してほしいです。詳細な情報や特定のニーズに合わせた提案については、エゾウィンまでお気軽にお問い合わせください。
会社概要
エゾウィン株式会社は、北海道標津町に本社を置き、2019年に設立されました。日本の食を支えるため、国内最大の完全自動化農場を目指して革新を進めています。