岩谷技研が新社屋に移転、未来へ向けた一歩
北海道江別市に本社を構える株式会社岩谷技研が、2025年5月23日付で新社屋への移転を完了しました。この移転は、同社が推進している高高度ガス気球の研究・開発だけでなく、顧客やパートナーとの連携を強化するための重要なステップです。新社屋は、江別市大麻中町の大麻ステーションビルB棟に位置し、JR北海道函館本線の大麻駅から徒歩約3分の便利な場所にあります。
本社新社屋の設立背景と進展
岩谷技研は2016年に設立され、以来急速な成長を遂げてきました。特に、2020年には成層圏からの有人宇宙遊覧事業を始動し、その実現に向けた飛行試験を2023年11月より行う予定です。2024年7月には、国内初の20km超の高度での有人飛行試験が成功し、宇宙遊覧フライトの商業化に向けた基盤を固めました。
2022年3月には、自社開発した気球専用の「江別気球工場」を設立。続いて2023年12月には旧本社を江別市大麻中町に移転し、さらなる成長を目指して新社屋の設立に至りました。新しいオフィス環境は、社員の働きやすさを考慮し、効率的な執務スペースを提供しています。
宇宙遊覧の可能性
岩谷技研の宇宙遊覧フライトは、成層圏の高度18,000〜25,000mを飛行し、船内から地球と宇宙を同時に観賞できるサービスです。特別な資格や訓練を受けることなく、一般の人々が手軽に宇宙を体験できるようになります。2025年6月以降に実現予定の商用運航は、世界初となります。
会社の未来に向けた展望
岩谷技研は、宇宙関連事業において常に斬新な技術とアイデアを追求しています。新社屋の設立は、さらなる研究開発を加速させ、ユニークな宇宙体験を提案することが期待されています。また、新拠点の設立により、地域貢献にも取り組んでいく意向を示しています。
ご来訪の際の注意事項
新社屋には専用の駐車場はございませんので、お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用いただくか、公共交通機関を利用することをお勧めします。また、「江別研究所」は引き続き新社屋隣接のA棟に存在しています。
結論
岩谷技研の新社屋移転は、同社の発展を象徴する重要な出来事です。今後、宇宙遊覧フライトの商業化進展に期待が高まる中、新たなステージに向けた動きが加速することでしょう。宇宙産業の未来を創造する彼らの今後の活動に注目したいと思います。