Appierが2025年度第1四半期決算を発表
Appier Group株式会社(証券コード:4180)は、2025年度第1四半期の決算を発表しました。売上収益が94億円に達し、前年同期比で27%の増加を記録。この大幅な成長は、特に為替の影響を除くと31%増になることからもわかるように、AIビジネスの展開が特に利益をもたらしていることが明白です。
業績のハイライト
具体的には、北東アジア地域(日本、韓国を含む)は前年同期比で37%の成長を見せ、米国及びEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域も32%の増加となり、多様な顧客業種からの需要が遅れをとっていないことを示しています。既存顧客からの売上アップ(57%)が非常に重要であり、Appierの製品がもたらす効果的なサービスは現在、広範な市場で支持されています。
さらに新規顧客の獲得も重要な要素で、特にデジタルコンテンツとEコマース業界からの競争に立ち向かう戦略が功を奏し、前年比で43%が新規顧客として獲得されました。これによって顧客数も前年同期比で15%プラスとなり、より多様な業種からの顧客が増加しています。
顧客基盤の拡大と利益率の向上
営業利益の状況を見ても、効果的な営業レバレッジとコスト効率によって、営業利益は前年比約3倍の1.95億円に到達し、営業利益率は2.1%を記録しました。また、EBITDAも前年比45%増の11億円となり、これらは強力な営業運営と効率的なコスト管理の結果です。この状況は、Appierが長期的な利益を確保するために非常に規律ある運営を実施していることを示しています。
生成AIの導入によって、顧客満足度も向上しており、解約率は過去最低を記録しました。NRR(売上継続率)は118.7%で、顧客は継続的にAppierのサービスを利用し、高いROIを実現しています。
統合と今後の展望
Appierが最近発表したAdCreative.aiの統合により、既存製品の価値向上を図り、データ主導のクリエイティブインテリジェンスがさらに強化されます。CEOのチハン・ユーはこの統合が企業の競争力向上に寄与すると語り、特に企業のマーケティング支援においてリーダーシップを強化することが期待されます。
持続可能な成長の実現
また、AppierはMSCI ESG レーティングでAA評価を得るなど、責任ある企業成長を積極的に推進しています。この評価は、長期的な価値提供を目指す姿勢の証です。環境、社会、ガバナンスにおける優れた経営力が高く評価され、業界内でのリーダーシップを示します。
現在、Appierはアジア、ヨーロッパ、米国を拠点に、1,800社以上の顧客企業にサービスを提供し続けています。AI技術を駆使し企業の成長をサポートするだけでなく、業界全体における革新をも推進しています。今後も導入企業のニーズに応えつつ、さらなる成長を目指します。