最新のビジネスメール詐欺対策を強化した「誤送信バスター」

最新のビジネスメール詐欺対策を強化した「誤送信バスター」Ver4.0



近年、ビジネスメール詐欺(BEC)が国内企業を標的に活発化し、多くの被害が報告されています。このような状況を受けて、誤送信対策ソフト「誤送信バスター」に新たにBEC対策機能が搭載されたことが発表されました。これにより、企業は情報セキュリティの強化が図られます。

なりすましを検知する機能



新たな機能として搭載されたのは、メールの受信および送信時に、差出人や返信先のメールアドレスが取引先や自社のメールアドレスに似ている場合、ユーザーに注意を促すメッセージを表示するものです。これは、2017年にIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発表したレポート「ビジネスメール詐欺 『BEC』に関する事例と注意喚起」で取り上げられた詐欺の手口のひとつを基にしています。

この機能によって、従来の手動での確認作業を大幅に軽減することが可能です。これにより、ビジネスメール詐欺による被害を未然に防ぐことができます。悪意のあるメールを見逃すリスクも低くなり、企業の情報保護が強化されるのです。

報告機能の充実



さらに、誤送信バスターには、なりすましの疑いがあるメールを簡単に報告できる機能も追加されました。ユーザーは、あらかじめ決められた報告先に該当するメールを迅速に提出できるため、注意喚起が迅速に行われる環境が整いました。これにより、社内や取引先への警告時間が短縮され、より強固なセキュリティ体制の構築が期待されています。

当面の対策の重要性



このような新機能が追加された背景には、国内企業に対するビジネスメール詐欺の被害が増加し続けている現状があります。2018年以降、さらなる被害の拡大が懸念されており、あらゆる企業での詐欺対策が急務となっています。巧妙な手口が多様化しているため、ITシステムだけで対策を講じることは非常に難しいのが現状です。

誤送信バスター Ver4.0は、IT技術を活用しつつ簡単な導入が可能な対策として、高い効果を発揮します。特に、人の目では見落としがちな部分をシステムでチェックすることで、詐欺の手口を見抜く精度を高めています。対策を怠ることなく、しっかりと準備を進めることが重要です。

様々な機能と導入の容易さ



誤送信バスターは、Microsoft社のメールソフト「Outlook」に対応しており、特別なサーバー環境の変更が無くても簡単に導入できます。機能としては、メール送信の一時保留、宛先の目視チェック支援、同報送信、添付ファイルの自動暗号化などを備えており、不注意による誤送信や情報漏洩を未然に防ぐ手助けをします。

また、データ管理プラットフォーム「Box」と連携した「誤送信バスター for Box」も展開し、添付ファイルの削減サポートを行います。総じて、企業の情報セキュリティを強化する重要なツールとしての役割を果たすでしょう。

まとめ



ビジネスメール詐欺対策の機能強化により、「誤送信バスター」は企業にとってますます重要な存在となっています。悪質な詐欺から社員や会社を守るためには、こうした対策ツールの導入が欠かせません。今後もさらなる情報セキュリティの強化が求められる中、このツールが大いに役立つことでしょう。

会社情報

会社名
丸紅ITソリューションズ株式会社
住所
東京都文京区後楽二丁目6番1号住友不動産飯田橋ファーストタワー
電話番号
03-4512-3000

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