医療機器業界の発展に寄与する東京貿易メディシスとの合併契約
医療機器業界の新たな展開
日本の医療機器業界において、新たな動きが見られています。株式会社サカエが、東京貿易メディシス株式会社をグループに迎え入れることを発表しました。これにより、両社の持つ技術とネットワークが融合し、医療機器のさらなる発展が期待されています。
簡単な経歴と背景
株式会社サカエは、1952年に設立され、東京を拠点にさまざまな臨床検査装置や関連製品を製造・販売してきました。特に糖尿病検査装置の開発においては、日本国内で初めてグリコヘモグロビン分析装置「A1cGEAR」を開発し、その後も次世代機を次々と投入してきた実績があります。
一方、東京貿易メディシスは、1999年から生化学自動分析装置「ビオリス」シリーズを展開し、世界80カ国以上で8000台以上の販売実績を持つ企業です。主力製品「ビオリス30i」は、小型で、多岐にわたる検査に対応できる優れた性能を持ち、多くの医療機関で使用されています。
合併の狙い
この度の合併により、株式会社サカエは東京貿易メディシスの発行済全株式を取得し、2025年には完全にグループ化されることが決定しました。この統合がもたらす主な目的は、医用・科学機器事業のさらなる成長です。
2023年にサカエが投入した「アイギアプロ」は、ヘモグロビンA1cだけでなく、炎症や腎症の早期発見に役立つ3項目の測定が可能な新しい分析装置です。これにより、糖尿病専門医の医院や中小病院での導入が進んでいるとのこと。
また、東京貿易メディシスの「ビオリス」シリーズは、卓上型の自動分析装置としてグローバル展開を続けており、現在市場での地位を固めています。
新たな製品開発の試み
両社の技術力が結集されることで、卓上型化学分析装置の新たな製品開発が期待されています。特に、東京貿易メディシスのグローバルネットワークを活用し、株式会社サカエの製品を海外市場に向けて強化する戦略が計画されています。これにより、両社の成長が相乗効果を持つことが期待されています。
今後の展望
さらに、当社の試薬開発および製造力を活かして、「ビオリス30i」用の専用試薬の開発にも取り組む予定です。現在は「ビオリス30i」単体での販売を行っていますが、今後は専用試薬の同時展開も視野に入れ、製品の付加価値を高めていく考えです。
この合併によって、両社間の協力関係が強化され、医療機器市場において持続可能な成長へとつながることが期待されています。案内されている通り、両社は今後も共同での研究開発に力を入れ、さらなる技術革新を図ることになるでしょう。
この取り組みがどのように医療現場に貢献するのか、今後の動向には要注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社サカエ
- 住所
- 東京都港区新橋1-11-4
- 電話番号
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03-3573-7360