パーソルがスポーツ人材を支援する新たな挑戦
2023年の秋、パーソルグループが新たな共同事業を発表しました。それが、『SPORTS×HUMAN ENGINE』というプロジェクト。これにより、スポーツ業界と人材領域を結びつける、新しいビジネスの幕が開けることとなります。参加企業は、パーソルキャリア株式会社、パーソルイノベーション株式会社、そして株式会社運動通信社の3社です。これらの企業は、それぞれ異なる専門知識を有しており、それを掛け合わせることで、スポーツ業界の発展に寄与することを目指しています。
新しい雇用機会を生み出す『dodaSPORTS Powered by SPORTS BULL』
この新事業の第1弾として、パーソルキャリアと運動通信社によるスポーツ求人事業『dodaSPORTS Powered by SPORTS BULL』が2025年11月20日からスタートします。このプラットフォームは、スポーツ業界の採用やキャリア形成を支援し、業界内の人材流動性を高めることを目的にしています。これにより、スポーツ関連会社はもちろん、転職を希望する人々にとっても大きな助けとなることでしょう。
背景にある日本のスポーツ市場の現状
日本のスポーツ市場は2021年時点で約13.7兆円、2030年には15兆円規模に成長する見込みです。その背景には、企業が健康経営を推進する動きや、eスポーツやウェルネスなど新たな分野の成長があります。しかし、スポーツ業界の人材不足や労働環境の整備が遅れている現実もあります。この共同事業によって、これらの課題に取り組むことで、スポーツ産業全体の成長を促進する意義が見いだされています。
3つの主な事業領域
この共同事業は3つの主要な領域にフォーカスしています。まず、
スポーツ求人事業として新たに導入される『dodaSPORTS Powered by SPORTS BULL』に加えて、
スポーツウェルネス事業や
スポーツBPO事業が展開される予定です。これにより、スポーツ業界の就業環境の向上や健康経営の推進、さらには業務のアウトソーシングサービスを通じた基盤強化が目指されます。
各社の想い
パーソルキャリアの代表取締役社長、瀬野尾裕氏は、「はたらくを自分のものにする力を」とのミッションのもとで、キャリアオーナーシップの育成を目指しています。パーソルイノベーションの大浦征也氏は、スポーツのエネルギーを活用し、人と組織の可能性を広げたいと語りました。運動通信社の若村祐介氏は、スポーツを通じて社会課題を解決し、“SPORTS×HUMAN ENGINE”を通じて社会全体の動力を変えていくという思いを寄せています。
まとめ
これからの日本のスポーツ市場に対して多大な影響をもつこの共同事業は、業界内に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。特に、dx(デジタルトランスフォーメーション)、さらにはアスリートのキャリア形成において重要な役割を果たすことが期待されています。これにより、スポーツ業界の成長が加速され、より多くの人々がスポーツを通じて自分のキャリアを築ける社会の実現につながるでしょう。