メタバース和歌山始動
2023-12-21 15:00:02

和歌山県がメタバースで観光振興を実現!新たな旅行の形が登場

和歌山県に拠点を置くユタカ交通株式会社が、地域交通の課題に対処する新たな試みとして、「メタバース和歌山」を発表しました。この取り組みは、メタバース上で観光コンテンツを提供し、地域経済の活性化を目指しています。2023年12月21日からスタートするこのプロジェクトは、ユーザー数が5億人を超える人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」内に、和歌山城の再現マップを公開します。

近年、全国の地方でバスやタクシーの運転手不足が問題となっており、特に和歌山県では運転者数が約40%減少したとされています。この影響で地域住民や観光客の移動手段に制約が生じています。ユタカ交通もコロナ禍の影響を受け、高齢の運転手の離職が相次ぎ、事業の存続が危ぶまれています。さらに、観光需要の減少により観光バスの売上も8割減少しました。

こうした厳しい状況を克服するため、ユタカ交通はメタバースの利活用に着目しました。メタバース市場は急速に拡大しており、2026年には約1兆円に達すると予想されています。この市場の成長を背景に、和歌山県の魅力を全国、さらには海外に発信する新たな観光手法を確立しようとしています。

「メタバース和歌山実行委員会」は一般社団法人和歌山新城下町DMCと共同で設立され、地域の特産品をもとにしたECショップや、VRによる観光ツアーなど、さまざまなコンテンツを展開します。特に、12月21日に公開予定の和歌山城マップは、和歌山市と協力して再現され、ユーザーはバトルロイヤル形式で楽しむことができます。さらに、2024年には、和歌山駅前や繁華街をモデルにしたマップも公開予定で、eスポーツ大会との連動企画も計画されており、地域の活性化が期待されています。

地域経済や観光の振興において、次世代の顧客層につなげるために、豊田社長は「VRやeスポーツなどのテクノロジーを利用して、和歌山の観光とサービス産業を支えていきたい」とコメントしています。また、メタバースクリエイターの育成を通じた雇用創出も目指すとのことです。

この新たな試みが、和歌山県に新しい風を吹き込み、地域の魅力を広く発信する起爆剤になることが期待されます。国内外の観光客に向けた新しいアプローチは、和歌山の経済を支える重要な要素となるでしょう。今後の展開にも注目です。

会社情報

会社名
ユタカ交通株式会社
住所
和歌山県和歌山市中之島2287番地
電話番号
073-422-5356

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