FPTが展開する新プロジェクト「FPT BTP Park」
FPTジャパンホールディングス株式会社は、日本市場におけるSAP BTP事業の成長を加速させるため、新たに「FPT BTP Park」プロジェクトを立ち上げた。2025年までに1,000名、最終的には3,000名ものSAP BTP関連の技術者を育成し、日本の企業の競争力を向上させることを目指す。
特に注目されているのは、日本におけるSAP S/4HANA Cloudの導入が加速する中、企業が業務プロセスの最適化や効率化を求めていることだ。このニーズに応える形で、SAP BTPを活用したアプリケーション開発や技術支援が求められている。
SAP導入の課題と解決策
しかし、SAP BTPの導入に際しては、クラウドやAPI、UI/UX設計に十分精通した人材が不足しているのが現状だ。従来のシステム開発の文化やITリテラシーの違いが、クラウド導入の障壁ともなっている。これらの課題に対処するためには、持続的な人材育成と明確な導入計画の策定が求められる。
「FPT BTP Park」は、SAP S/4HANA Cloudを導入または移行する企業に対し、FPTが蓄積した知識や経験を基にした技術支援や育成プログラムを提供し、成功に向けたサポートを行う。FPTは、グローバルなリソースを活用し、エンドツーエンドのサービスを通じて顧客のニーズに応え続けている。
日本市場での持続的成長を見据えた取り組み
また、FPTは独自の教育機関を有し、SAP BTPを含む先進技術の習得を支援するトレーニングプログラムを展開している。この計画により、FPTは日本のエコシステムに対し、これまでの経験を最大限活用し、SAP BTPを駆使したイノベーションと持続的成長を促進することを目指している。
2025年には1,000名体制に、2027年には3,000名体制を目指し、SAP認定コンサルタントの資格取得数においてもトップ10入りを狙っている。また、コンサルテーションからシステム開発、運用・保守までを担えるエキスパートリソースを増強し、顧客のビジネスに寄り添ったSAPエンドツーエンドサービスを提供する。
関係者の期待と展望
SAPジャパン代表の鈴木氏は、FPTジャパンの取り組みが日本市場におけるSAPの持続的成長をもたらし、顧客企業の競争力を高めると期待を寄せている。FPTコーポレーションのCEOであるファム・ミン・トゥアン氏も、長年のパートナーシップを基に両社の専門知識を活かし、顧客の長期的な成功を支える革新的なソリューションを提供することに確信を持っている。
このプロジェクトは、FPTが日本市場に全力で取り組む姿勢を示しており、SAPソリューションを通じた日本企業のビジネス変革を支援する重要なステップとなる。今後の展開に注目が集まる中、「FPT BTP Park」がどれほどの成果を上げるか、期待が高まる。