第7回東急グループ環境・社会貢献賞表彰の発表
2023年、東急グループは第7回環境・社会貢献賞表彰の受賞案件を決定しました。この表彰制度は、企業の環境と社会に対する貢献を称えるもので、優れた取り組みを表彰することで、社内外にその重要性を広めることを目的としています。
東急グループの理念
東急グループは「美しい時代へ」という理念のもと、交通事業を基盤にしたまちづくりを行っています。不動産や生活サービス、ホテル・リゾートなど幅広い事業を展開しており、地域社会に密着した活動を展開しています。
2008年に設立された「環境賞」と「ブランド賞」を統合して2018年から実施されているこの表彰制度は、年に一度行われます。
受賞活動の紹介
今年の受賞には、合計26社から70件の応募が寄せられました。環境と社会貢献の両分野で選ばれた取り組みが光り、それぞれが特別な意義を持っています。
グランプリ受賞
環境・社会貢献賞(グランプリ)には、可搬型木造建物「モクタスキューブ」による能登半島地震の復興支援が選ばれました。東急建設のこのプロジェクトは、災害時に迅速に応急仮設住宅を提供できる体制を整えています。
取り組みの詳細
「モクタスキューブ」は、工場で製作されるため現地での施工が簡易で、約2週間という短期間で設置することが可能です。震災などの緊急事態には、迅速に被災地に供給されます。2024年には能登半島地震の復興支援として、20棟のモクタスキューブが設置され、地域に迅速に貢献しました。
担当者は「従来の応急仮設住宅では実現できなかった迅速さを実現し、木材を使った構造で脱炭素社会にも寄与できる」とのコメントを残しています。
環境賞受賞
次に、
環境賞には以下の4件が選ばれました:
1.
再エネ地産地消と普及・啓発活動: 川崎市内での再生可能エネルギー電力供給を通じ、地域の脱炭素化に貢献しています。
2.
省CO2・省力化コンクリート「ハイプロダクリート」の開発: CO2を46%以上削減し、施工の合理化を実現しました。
3.
系統用蓄電池事業への早期参入: 蓄電池市場へいち早く参入し、電力需給の安定化に貢献しています。
4.
廃棄素材を再利用した新商品開発: エキストラバージンオリーブオイルの搾りかすを活用したクラフトビールを開発し、循環型農業に寄与しました。
社会貢献賞受賞
さらに、
社会貢献賞として以下の4件が表彰されました:
1.
KIDS CINEMAの導入: 子ども連れの家族が安心して楽しめる映画環境を整えました。
2.
シブヤ未来科授業実施: 環境学習プログラムを通じて、子どもたちに意識啓発を図ります。
3.
アートプロジェクト: 障がいのある方とアートを通じた交流機会を提供しました。
4.
フードバンク支援: 食品ロス削減と地域社会への支援策が進められています。
結び
東急グループが手掛ける環境・社会貢献は、一人ひとりの意識の向上に繋がると信じています。これからも地域社会とともに、持続可能な未来を築くためのプロジェクトは続いていくでしょう。
この表彰制度から生まれる新たな取り組みが、未来の社会にどのような影響を与えていくか、今後の展開が楽しみです。