ユーロモニター、アジア太平洋の主要EC市場を強化するデータベース追加

ユーロモニター、アジア太平洋のEC市場を強化

近年、E-Commerceデータベースに新たに日本、中国、韓国が追加されました。これらの国々はアジア太平洋地域のEC市場において極めて重要な存在であり、世界100カ国以上を網羅するEuromonitorの小売業界に関する調査でも、その影響力は明らかです。具体的には、日本は2022年度のデータで世界第5位、中国は1位、韓国は4位に位置するなど、その市場はますます活性化しています。

今回のデータベースでは、日本、中国、韓国のEC市場に関する産業や製品カテゴリー、企業、ブランド、ECサイト毎の売上データが提供され、データは3ヶ月ごとに更新されます。

このデータは企業が自社や競合他社に対するパフォーマンスをベンチマークしたり、成長機会を特定したり、最適なECサイトを見つけ出すための強力なツールです。日本・中国・韓国のデータが追加されたことにより、企業の国際戦略の策定にもますます役立つでしょう。

木村幸コンサルタントの見解

今回の更新に際して、EC市場調査を担当する木村幸コンサルタントがコメントを発表しました。「デジタル化が進むアジア地域を理解するためには、EC市場の動きをタイムリーに把握することが不可欠です。調査によると、2022年の小売市場におけるEC比率は中国が約30%、韓国が約40%、日本は15%ですが、EC市場は日本の小売市場全体よりも急成長しています。」

彼女はさらに、EC市場における製品の特徴に関しても説明しました。DtoC（ダイレクト・トゥ・コンシューマー）ブランドや海外ブランドが入手しやすく、まとめ買いや大容量商品などもEC特有のニーズに応じて提供されています。これにより、EC市場の分析においても、ブランドごとの特徴や製品カテゴリーの詳細な理解が必要であると指摘しました。

Euromonitor E-Commerceの特長

EuromonitorのE-Commerceソリューションは、オンラインショッピングの行動をパネルに基づき、SKUレベルにてデータを整理しています。また、520以上の主なEコマースサイトを調査し、15カ国12業界のオンライン販売総額の80%以上をカバーしています。

データベースには以下が含まれます：

- 四半期ごとのEC市場規模の推移
- 15カ国（オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、日本など）のEC市場状況
- 12業界（美容・パーソナルケア、アルコール飲料、コンシューマーヘルスなど）のデータ

企業への影響と今後の展望

今後の戦略支援はもちろんですが、ユーロモニターインターナショナルは企業に対し、包括的かつ最新の市場情報を提供することにコミットしています。特に、複雑で急速に変化するEC市場の動きに応じて、企業が効果的なアプローチを取れるようサポートする役割を果たしています。

詳細情報は、Euromonitor E-Commerce公式サイトを訪れて確認できます。

報道関係の方は、ユーロモニターインターナショナルの鈴木健太郎（Tel: 03-3436-2100、メール: [email protected]）までお問い合わせください。