人生に、文学を:特別講座のご案内
12月3日、関西大学にて、芥川賞作家の小川洋子さんと直木賞作家の葉室麟さんによる特別講座が開催されます。本講座「人生に、文学を」は、文学と現実の人生との関係について考える場として企画されており、参加者同士の意見交換を通じて、日常で得られない新たな視点を得ることを目的としています。
講座の内容
1. 小川洋子さんの講座「小説の生まれる場所」
小川さんは2013年に『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞し、2007年7月から芥川賞選考委員を務めています。彼女のメッセージには、文学と向き合うことで新たな発見があることが強調されています。小川さんは、「ことり」を執筆する中で、言葉が持つ力や物語が給与しうる意味に直面したと語ります。特に、小鳥のさえずりを聴くことで、より深い感性を引き出すことができるとしています。
2. 葉室麟さんの講座「歴史小説を書いて考えること」
葉室麟さんは、1951年に福岡県に生まれ、2012年に『蜩ノ記』で直木三十五賞を受賞しました。彼の講座では、歴史小説の執筆を通じて日本の文化を考える重要性を伝えています。葉室さんは、「日本とは何か」を深めるための学びとして、司馬遼太郎やドナルド・キーンといった著名作家を挙げています。歴史に根ざした文学が、現代の私たちの生き方にどう影響を与えるのか、一緒に探求する機会です。
誰でも参加可能
この講座は、学生だけでなく、社会人や主婦、高齢者の方々も歓迎です。様々な背景を持つ参加者が集まり、それぞれの視点から意見を交わすことで、文学がどれほど人生に影響を与えるのかを考えます。文学は単なる教科書の中のものではなく、実生活に密接に関係しているということを、参加者全員が体験できる内容となっています。
「人生に、文学を」プロジェクト
この講座は、公益財団法人・日本文学振興会が実施する「人生に、文学を」というプロジェクトの一環です。このプロジェクトの目的は、文学を通じてより多くの人々に「本を読むこと」と「文学に親しむこと」の価値を伝えることです。現代の文学は厳しい状況にある中、私たちが行動を通じて文学の豊かさや感動を広めることが大切です。
お問い合わせ
参加をご希望の方は、以下の問い合わせ先までご連絡ください。
「人生に、文学を」オープン講座応募事務局
電話番号:03-3520-9288
事務局受付時間:10:00~17:00(土日祝日を除く)
まとめ
文学と人生は密接に結びついています。この特別講座を通じて、あなた自身の人生と文学の関係を見つめ直す貴重な機会にぜひ参加してみてください。