横浜に誕生した新しいものづくり拠点「GUILD」

横浜に新たなものづくり拠点、GUILDの誕生

神奈川県横浜市都筑区に新しいコンセプトのものづくり拠点「GUILD」がオープンしました。このプロジェクトは、働く場、住む場所、そして創作の場を一つの建物内に融合させる試みとして注目されています。新型コロナウイルスの影響で、リアルとオンラインの関係が変化する中で、リアルな場でしか得られない価値に焦点が当てられています。

リアルな場でしか得られない価値

現代ではオンラインの使用が日常の一部となりつつありますが、リアルな場所で人々が集まりアイデアを交わすことがもたらす「偶然」や「安心」という要素が新たな価値を創出することが明らかになっています。気軽な雑談から生まれる革新的なアイデアやイベントは、オフラインでないと体験できない貴重な部分です。

「GUILD」では、1階にシェアができるキッチン付きの共有スペースが設けられており、居住者や働く人、創作を行う人たちが自然とコミュニケーションを取り合うことができます。その中で生まれる偶然の出会いや意見交換は、利用者に多様な視点を与え、便利でありながら居心地の良い空間を実現しています。

リアルと生活の結びつき

私たちの生活には「住む場」と「働く場」が欠かせません。その両方の要素を一体化した「GUILD」では、居住空間が多機能で設計されており、利用者はトイレ・お風呂付きの住居スペースを自身のライフスタイルに合わせて自由に利用できます。こうした取り組みは、ユーザーが安心して利用できる「もうひとつの居場所」を提供し、さらに安心感を生み出しています。

ものづくりの拠点としての活用

また、GUILDの立地はもともと工業地帯で、木材加工を行う町工場としても知られています。1階には職人たちが利用していた工房スペースがあり、利用者は申請を通じて電動工具を使った木材加工を自由に行える環境が整っています。このように、GUILDはものづくりと地域発展を結びつけ、新しい価値を創造することが期待されています。