夫婦間のハグに関する実態調査が示した意外なギャップとその背景
8月9日「ハグの日」を前に、日本ロマンチスト協会が実施した調査は、夫婦のハグに関する新たな実態を浮き彫りにしました。調査対象は全国の20〜49歳の既婚男女300人。ここから見えてきたのは、夫婦間のハグが徐々に減少しているだけでなく、その実態と本音に間に存在するギャップです。
夫婦のハグ、実態は?
調査結果によれば、約38.3%の既婚者が「この1年、配偶者と一度もハグをしていない」と答えました。これは、10組に4組の夫婦が一年間ハグをしなかったことを示しています。一方でハグを「ほぼ毎日」行っているという夫婦は、18.7%で、実際には少数派とは言えません。しかし、二つのデータが示すのは、ハグの頻度には明らかな隔たりが存在していることです。
もっとハグをしたい、という気持ち
この調査には一つの興味深い結果もありました。「本当はもっとハグしたい」と仰る方は、約29.3%。内訳を見ると、「もっとしたい」と答えたのは13.0%、「今より増やしたい」という意見が16.3%です。このような結果は、夫婦間のハグがなくなっている一方で、実は多くの人がハグに対して肯定的な気持ちを示していることを示唆しています。具体的に行っていないだけで、機会があればハグをしたいと望む方々が多いのです。
減った理由は出産・育児にあり
さらに、ハグが減った理由を尋ねたところ、最も多い回答が「出産や育児が始まってから」というもので、17.3%の人がこの選択肢を選びました。この時期は、子どもを抱く機会が増えるため、夫婦間のハグの頻度が減少することが考えられます。即ち、愛情やつながりが弱まったわけではなく、単に物理的な機会が削がれてしまったことが主な要因であるようです。
男女間の差異
調査の中で、男女の意見の違いも明らかになりました。「今よりもハグを増やしたい」と回答したのは男性36.0%に対し、女性は22.7%。逆に「もうハグしたくない」と流れたのは、男性24.7%に対して女性38.7%という結果でした。これは、結婚生活や子育てを経て、夫婦間の関係が変化している可能性を示唆しています。意外にも、独身層では女性のほうがハグを望む傾向があり、結婚や育児というフェーズで思考が変わることが多いようです。
ハグの重要性
調査の結果から得られるもう一つの重要なメッセージは、ハグには多くの効能があるということです。ハグは精神的なストレスを軽減し、健康にも寄与することが科学的にも証明されています。例えば、アメリカの研究では、日常的にハグを受けることで、風邪の感染リスクが低下することが示されています。
「ハグの日」としての活用
日本ロマンチスト協会の会長である波房克典氏は、調査結果を受けて、ハグの機会が減少している現実を認識しつつも、「8月9日のハグの日をきっかけに、夫婦が抱きしめ合う時間を取ることが大切」と考えています。愛情が増すべき出産や育児期間こそ、ハグを意識的に取り入れるべきだと訴えています。
結論
夫婦のハグは時に簡単に忘れられてしまう日常の一部ですが、その重要性を再確認するきっかけになる調査が、私たちに与えられました。愛情の象徴であるハグを再評価し、大切な人と抱きしめ合うことが出来る環境を作っていくことが我々にとっての課題です。ぜひ、年に一度の「ハグの日」に、みなさんも大切な人を抱きしめてみてください。