Hmccomm、物流車両を用いた新たな漏水監視システムの実証実験を開始
Hmccomm株式会社は、AIによる漏水監視システム「FAST-D」において、滋賀県守山市での実証実験に新たなアプローチを導入しました。物流車両を活用した「ドライブバイ方式」を採用し、効率的に漏水の情報を収集していく仕組みです。この新手法は、交通量の多い地域を対象に、様々なデータをリアルタイムで分析することで、漏水リスクの高い地点を特定することを目指しています。
ドライブバイ方式の導入背景
これまでHmccommでは、滋賀県守山市との連携を通じて漏水リスク分析を進めてきました。広域データと音響AIを組み合わせることで、94%もの高精度で漏水と非漏水を識別することに成功しました。しかし、漏水リスクが潜む地点を継続的に監視するための手法が必要とされていました。これに応じて、ドライブバイ方式を導入することで、より広範囲な監視が可能となります。
高精度な漏水監視を実現する手法
ドライブバイ方式では、日常的に地域で走行する物流車両を利用します。車両がマンホールの近くを通過する際、このマンホールに設置された端末からデータが取得されます。具体的には、音圧や周波数などの音声データが端末で解析され、必要な情報だけが通信される仕組みです。この方法により、通信量を節約しながらも高精度な漏水判定が可能になります。
複数の運送会社との連携
Hmccommは、ドライブバイ方式の社会実装に向けて、複数の大手運送会社と協議を開始しています。これにより、既存の物流網を活用し、漏水データを効率的に収集することが可能になります。これまでの実証データを元に、最適なデータ収集方法や運用フローを確立し、社会インフラ監視への適用を目指します。
社会インフラデータの新たなモデル
今回のプロジェクトでは、物流車両を社会インフラデータの収集拠点として活用する新しいビジネスモデルを構築することが狙いです。物流事業者と社会インフラ事業者の双方に利益をもたらすエコシステムの確立を目指しており、今後この取り組みの拡大に期待が寄せられています。
今後の進展と展望
現段階では、守山市での実証実験や運送各社との協議を通じて、ドライブバイ方式の導入を進める計画です。これにより、漏水監視の精度をさらに向上させ、より安全な社会インフラの実現に寄与することを目指しています。
Hmccommは、今後も水道分野で培った技術を基に、下水道やその他の社会インフラ分野への応用を検討し続けるでしょう。