医療の現場を変えないAIが提供する経営戦略の新たな視点
2026年8月27日、株式会社クラシテクが主催したオンラインセミナー「制度改定を経営戦略に変える!医療・介護経営アップデートセミナー」において、同社のCGO大久保裕次郎氏が登壇しました。本セミナーは、医療・介護業界の変革に必要な視点を考える場として、297名の参加者が集まりました。
セミナーの背景
医療と介護の現場では、制度改定が頻繁に行われ、これに迅速かつ正確に対応することが求められています。しかし、現場での業務は、担当者一人の経験と知識に依存しているとの声が多いのが現実です。このような状況を受けて、本セミナーは、制度対応を経営にどう活かすかをテーマにしています。
制度改定への対応の現状
大久保氏の講演では、制度対応が現場の担当者の“暗黙知”に依存している実態が語られました。医療や介護の報酬算定や事務作業は、誰か特定の個人のノウハウに依存しており、そのために業務が滞ったり、ミスが発生したりすることもあると指摘しました。
解決策とは
マニュアル化とシステム刷新
従来、業務のマニュアル化やシステムの改革が解決策として提唱されてきましたが、これを実行に移せない理由として、医療・介護の現場が“止まれない現場”であることが強調されました。実務的な経験に基づき、現場の変化の難しさを痛感している大久保氏。そこで、「現場を変えない」「業務を変えない」というアプローチが必要であると強調しました。
AI「SHISHI」の導入
システムを使わずともうまく運用する方法
大久保氏は、クラシテクが提供するAIエージェント「SHISHI」について語りました。具体的には、次の3つのポイントに焦点を当てました。
1.
簡単な操作:ユーザーは普段使用しているスマートフォンやチャットアプリから、手軽にAIを活用できる。
2.
システムの継続使用:既存の電子カルテや介護ソフトはそのまま使えるため、導入の敷居が低い。
3.
現実的な役割分担:AIが下書きを行い、最終判断は人が行うというヒューマン・イン・ザ・ループを採用。
これにより、医療・介護の業務が大きく変わることなく、効率化が図れる仕組みが実現しています。特に、特定のシステムに依存しない設計が際立っており、どのような現場でも導入可能な点が特徴です。
結論とメッセージ
大久保氏は、「制度改定の話は変更点に集中しがちだが、その変更点を実際の業務にどう落とし込むかが重要」と説きました。現場が日々の記録や請求作業を適切に行うための支援が、今後ますます求められることは間違いありません。
このように、クラシテクの「SHISHI」を通じて、医療・介護の現場での業務がどれだけ便利になりうるか、またそれがどれだけの負担軽減につながるかが、参加者の心に響いたことでしょう。セミナーは、これからの医療・介護業界におけるAIの未来を考える貴重な機会となりました。