漆を、世界の手のひらへ
62歳の漆職人、渡邊嘉久氏が手がける新しいプロジェクト「触れる瞑想道具」『naderu(なでる)』が、2026年9月8日、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で公開されました。彼は、長浜市で30年以上にわたり、日本の伝統工芸である漆の可能性を探求し続けてきた職人です。
新たな漆の価値を見出す
漆はこれまで生活雑貨やインテリアとして用いられてきましたが、渡邊氏は「漆を通じて現代人の日常にどのように寄与できるのか」という問いを持ち続けてきました。『naderu』は、その問いの答えとして生まれた製品です。近年、マインドフルネスや瞑想への関心が高まる中、漆の温もりと手触りが心を静める力を持つのではないかと考えたのです。これにより、漆を通じて深い内面を見つめる時間を提供したいという思いを形にしました。
東京ギフトショーでの反響
このプロジェクトが転機を迎えたのは、2026年2月に行われた東京ギフトショーでの単独出展です。訪れた人々が実際に『naderu』に触れて「心が落ち着く」「触れ続けたい」といった反応を示しました。言葉の壁を超えて、顧客に価値を感じてもらえたことが、彼の国外進出への自信を後押しすることとなったのです。
漆の手触りと美しさ
『naderu』は、たまご型の木製土台に天然漆を重ね塗りし、その後、乾燥と研磨を繰り返して完成させています。仕上げは多彩で、木目を生かした拭き漆や、透き漆の鏡面仕上げ、さらには、錫粉や貝を使用した美しい装飾が施されています。見るだけではわからないその心地よさは、実際に触れて初めて感じることができるのです。
たまごに込めた願い
『naderu』の形は、生命の象徴であり、新たな始まりを意味する「たまご」がモチーフです。欧米文化におけるイースターエッグのように、国や文化を超えて共感を呼び起こす形で、漆文化を広める架け橋となりたいという願いが込められています。
伝統を未来へ
渡邊氏の目指すものは、単なる商品を届けることではありません。長浜に息づく漆文化や、日本の職人が磨いてきたものづくりの精神を、未来の世代へと繋いでいくことです。62歳での新たな挑戦は始まったばかりであり、これからの活動が期待されます。
商品情報
- nadaru小: 長径60mm 短径45mm
- nadaru大: 長径70mm 短径54mm
- 拭き漆小: 14,000円, 拭き漆大: 16,000円
- 木地呂小: 24,000円, 木地呂大: 26,000円
- 根来小: 28,000円, 根来大: 30,000円
- 梨子地小: 34,000円, 梨子地大: 36,000円
- 螺鈿小: 58,000円, 螺鈿大: 60,000円
早期割引セットもあり
この独自の瞑想道具を世界へ届けるために、Kickstarterプロジェクトもご覧ください。
Kickstarterプロジェクトページ