シャンパーニュ・ボランジェ、最新作の登場
シャンパーニュ・ボランジェが新作「PN VZ19」を発表しました。このワインは9月2日から出荷が開始され、特に注目されています。ボランジェの名を冠するこのシリーズは、ピノ・ノワールの豊かな表現力を余すところなく引き出した、特別なシャンパーニュです。
「PNシリーズ」のコンセプト
「PNシリーズ」は、毎年シャンパーニュ・ボランジェが手がける特別なラインナップ。ピノ・ノワールの多様なスタイルをシャンパーニュで美しく表現することを目指しています。その中でも、「PN VZ19」は第5作目にあたり、ボランジェのブドウ畑からの職人技とこだわりのワイン醸造が詰まった逸品です。
第5作目「PN VZ19」の特徴
今回の「PN VZ19」は、ブドウの収穫を行った6つのクリュから集めたピノ・ノワールが主体です。具体的には、アイ(Aÿ)、アヴネイ(Avenay)、ルーヴォア(Louvois)、ミュティニー(Mutigny)、トーシエール(Tauxière)というそれぞれの畑から集めた2019年のブドウに、2018年と2009年のリザーヴワインを加えた贅沢なブレンド。通常のAOP法による熟成の倍の時間、4年間という長い熟成期間を経たこのワインは、驚くほど繊細で複雑な味わいを実現しました。
フレーバーとテイスティングコメント
このシャンパーニュは、赤い果実やトロピカルフルーツの華やかな香りが特徴です。口に含んでみると、白い果実や柑橘類の風味が感じられ、リンゴの酸味やツルコケモモ、ブラッドオレンジのフレーバーが見事に融合します。全体的に、しなやかでシルキーな口当たりが感じられ、エレガントさが際立つワインに仕上がっています。最後には、ほのかな塩味が全体を引き締め、より深い余韻を持たせる仕上がりとなっています。希望小売価格は750mlボトルが21,000円(税別)、1500mlボトルが44,000円(税別)です。
シャンパーニュ・ボランジェ、その歴史
シャンパーニュ・ボランジェは1829年に創業され、今もなお創業家によって運営されています。特にシャンパーニュ地方のアイ村で培った技術は、今も高い評価を受けており、英国王室にも愛用されています。映画『007』のシリーズでも長年にわたり支持されており、ジェームズ・ボンドが愛飲するシャンパーニュとしても知られています。
環境への配慮と品質の追求
ボランジェは環境と品質に対する意識が高く、倫理的かつ品質的な基準を守った製造を行う「ボランジェ憲章」を1992年に発表しました。また、環境保全農業への取り組みも続けており、持続可能な認証も取得しています。
まとめ
シャンパーニュ・ボランジェの最新作「PN VZ19」は、豊かな風味と緻密な味わいを持つ本格派のシャンパーニュです。特別な日の乾杯や、大切な人とのひと時にぴったりの一品です。これから多くの人々に愛されることでしょう。ぜひ、新しいボランジェの味わいをお楽しみください。