ZEH改修の実証実験
2025-09-17 12:05:38

20年の賃貸住宅がZEH改修の効果を科学的に検証

20年の賃貸住宅がZEH改修の効果を科学的に検証



近年、地球温暖化対策として注目されているZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化。これに関する実証実験が、東京都江東区の賃貸マンション「Brillia ist東雲キャナルコート」で行われることになりました。この実験は、東京建物株式会社、YKK AP株式会社、慶應義塾大学が共同で実施し、ZEH基準に改修した住戸が居住者に与える快適性と健康への影響を検証します。

ZEHとは、外皮の断熱性能を向上させ、高効率な設備システムを導入することで、エネルギー収支をゼロにすることを目指した住宅のことです。2030年には国内の住宅においてZEH化が求められる中、その重要性は増す一方です。

実験の目的と内容


本実証実験では、築20年の「Brillia ist東雲キャナルコート」の2住戸を用意し、それぞれZEH基準に基づく改修が施された住戸と通常の改修住戸で、居住者の快適性を測定します。具体的には、室内の温湿度、日射量、窓表面の温度などを計測するほか、被験者たちによるバイタルデータ(血圧や脈拍など)を取得します。

この実験は、夏と冬の2シーズンにわたって行われ、居住者が交互に異なる住戸で生活することによって、ZEH化の影響を科学的に明らかにします。

ZEH化の重要性


ZEH化は経済産業省、国土交通省、環境省の三省が連携して進める省エネ施策の ključ。カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの中、省エネルギーに加えて、居住空間の快適性向上や健康リスクの減少に寄与することが期待されています。

具体的には、高断熱窓や断熱材を使用することでエネルギー効率を高め、ヒートショックなどのリスクを低減。これにより健康的な住環境を提供することが可能になります。このような側面が実証実験を通じて明らかになることが期待されています。

結果を社会へ発信


本実証実験の結果は、単なるデータの取得にとどまらず、ZEH住宅が居住者の快適性や健康に及ぼす影響を客観的に示す材料となります。特に、入居者の意見や感想だけでなく、科学的なエビデンスをもとにした情報が提供されることで、広く一般へ知識を広めることが目指されます。

今後、実証実験の結果は、住宅業界だけでなく、地域社会や環境に対する認識の向上にも寄与することでしょう。既存住宅のZEH改修に対する理解を深め、普及を促進することが期待されています。

まとめ


ZEH改修は、今後の住宅市場において欠かせない要素となるでしょう。この実証実験を通じて、住宅の価値が新たな観点から可視化され、居住者に実際にどのような恩恵がもたらされるのかが明確になります。これにより、未来の住まいの形が見えてくるはずです。


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会社情報

会社名
YKK AP株式会社
住所
東京都千代田区神田和泉町1番地
電話番号
03-3864-2200

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