介護と仕事の両立支援に向けた新たな提案 - HRカンファレンス2025

2025年春に開催された日本の人事部HRカンファレンスにおいて、株式会社インターネットインフィニティーが「仕事と介護の両立支援」に関する講演を行いました。このイベントは、経営者や人事担当者が一堂に会し、最新のHR関連情報を共有する日本最大のHRイベントとして知られています。

HRカンファレンスの基本情報

HRカンファレンスは、2009年3月からスタートしたイベントで、株式会社HRビジョンが運営しています。このカンファレンスは、「人・組織・経営」に関するテーマを中心に開催され、多くの専門家や業界人が参加して知識の共有や交流を深めています。参加者は特に、経営の改善に向けた実践的な情報を得ることができ、HR戦略のブラッシュアップにつながる貴重な機会となっています。

講演内容の概要

8月20日、株式会社インターネットインフィニティーの執行役員である播本賀彦氏と介護支援専門員の吉井しのぶ氏が登壇し、14:40までの1時間、オンラインで講演を行いました。タイトルは「法改正対応だけで十分？『仕事と介護の両立支援』これからの在り方とは」で、介護と仕事という二重の負担を抱える従業員をいかに支えるかについて、新しいアプローチが提案されました。

講演では、介護に関連する法令改正を踏まえた上で、企業が果たすべき役割について繰り返し言及されました。現在、勤め先での介護支援は単なる法的義務にとどまらず、従業員のワークライフバランスを考慮した取り組みが必須であることが強調されました。

仕事と介護の両立支援サービス『わかるかいごBiz』

インターネットインフィニティーが提供する『わかるかいごBiz』は、介護と仕事の両立に苦しむ従業員のために設計されています。このサービスは複数のサポートを提供し、従業員が直面する課題に対して一気通貫で支援を行います。

1. 実態把握調査: 従業員の介護についての実態を調査し、次に必要な支援施策を検討します。
2. 介護コンシェルジュ: 介護の専門家による電話やメールでの相談サービスを提供し、ケアマネジャーや介護施設への紹介なども行います。
3. 介護セミナー: 仕事と介護の両立に関する知識、対策、予防についての情報を提供するセミナーを実施します。
4. 介護情報ウェブサイト: 全国の介護事業所を検索できるウェブサイトや介護に役立つ実技動画を提供し、利用者の力量を高めるための工夫をしています。

このようなトータルサポートにより、従業員は仕事と介護の両立をよりスムーズに行えるようになるでしょう。

まとめ

今回の講演では、『わかるかいごBiz』の全体像と、今後の介護支援の在り方についての有益な示唆が得られました。企業が従業員を支援するための新たな方法として、このようなサービスが今後広がっていくことが期待されます。従業員の心身の健康を守るためには、企業としての取り組みが避けては通れない時代に突入しています。今後も、こうしたサービスの動向に注目していきたいところです。