進化した心臓手術
2025-08-08 17:46:34

千葉西総合病院が進化を遂げた心臓手術に成功

千葉西総合病院、心臓手術の新時代を切り開く



千葉県松戸市に位置する千葉西総合病院が、最新鋭の手術支援ロボット『ダビンチ5』を用いた心臓手術の国内初の症例を達成しました。これは僧帽弁形成術及び大動脈弁置換術を含むもので、患者への負担を大幅に軽減し、早期の回復を促すことが期待されています。

手術ロボットの導入背景と意義


従来の心臓手術は、胸を大きく切開する開胸手術が主流でしたが、この方法は身体的負担が大きく、術後の回復にも多くの時間を要しました。しかし、低侵襲心臓手術(MICS)により、小さな切開で手術を行う方法が開発され、2018年の保険収載を契機に手術支援ロボットの導入が進むこととなりました。

この度導入された『ダビンチ5』は、さらに精密で低侵襲な手術を可能にします。手ブレを排除し、高精細な3Dハイビジョン画像を提供することで、術者はより安全かつ正確な操作が実現でき、患者の早期社会復帰を実現することが期待されています。

手術の詳細と成功の証


心臓血管外科の主任部長、中村喜次医師の元で行われたこの手術は、2025年7月22日に50代の男性に対し、続けて7月23日には70代の男性に対して行われました。これらの手術は全て成功し、患者たちは術後順調に回復し、無事退院を果たしました。この成功は、ロボット支援手術が心臓外科の新たな可能性を示すものであり、今後の展望を明るいものとしています。

中村医師のコメント


中村医師は「今回の成功は心臓外科分野におけるロボット支援手術の新たな可能性を示しています。ダビンチ5の導入により、従来以上に精密な手術が可能となり、患者さんの好くの回復が期待できます。これからも、この先進技術を積極的に活用し、心臓病で苦しむ多くの患者にとってより良い選択肢を提供する努力を続けていきたい」と語っています。

今後の展望


今回の成功を受け、千葉西総合病院は心臓血管外科領域でのロボット手術の活用を今後も拡大していく方針です。新しい手術技術を駆使することで、患者の生活のQuality of Life(QOL)を向上させることを目指し、地域医療への貢献を強化していきます。

千葉西総合病院の概要


千葉西総合病院は1990年に設立された、救急医療から先進医療まで幅広く対応する全33診療科を有する地域の中核病院です。「生命だけは平等だ」を理念に掲げ、年中無休・24時間体制で患者のニーズに応じた医療を行っています。年間700件を超える開胸手術を行うハイボリュームセンターであり、ロボット心臓手術の症例数も900件を超え、国内でも屈指の治療施設としての地位を確立しています。

病院情報


  • - 名称: 医療法人徳洲会 千葉西総合病院
  • - 所在地: 千葉県松戸市金ケ作107-1
  • - 病院長: 三角和雄
  • - 診療科目: 内科、循環器内科、心臓血管外科、消化器外科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、頭頸部外科など、全33診療科
  • - 病床数: 680床


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医療法人徳洲会 千葉西総合病院
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