サノフィが開催した国際障がい者デーイベント
2023年12月2日、サノフィ株式会社は日本において「国際障がい者デーイベント」を開催しました。このイベントは、障がい者の権利やインクルージョンをテーマに、全世界の社員を対象にしたもので、1650名が会場およびリモートで参加しました。サノフィは、国際的なインクルージョン推進を目的とした組織「Valuable 500」のアイコニック・パートナーとして、これまで多くの取り組みを行ってきました。
国際障がい者デーの認識が広がる中、喫緊の課題として捉えられているのが、障がい者の社会参加の促進です。サノフィは、この日を通じて、社員同士が障がい者インクルージョンの意義を再確認し、その実現に向けた行動を起こすことを目指しました。
グローバルなメッセージ
イベントは、サノフィグローバルの役員であるオードリー・デュバルとブレンダン・オキャラハンによるオープニングメッセージから始まりました。デュバルは、インクルージョンの本質について、「障がいは制約ではなく、新しい視点を与えるもの」と捉えることが大切だと強調しました。また、科学がもたらす奇跡を活用し、すべての人の声を聞くことで、より良い社会を実現できるとの発表もありました。
リモート参加したオキャラハンは、企業がインクルーシブな文化を育むことは、社会全体に良い影響を与えることだと述べました。イベントを通じて、全員の多様性に気づくことが、インクルージョン推進に欠かせない要素であることが再確認されました。
パネルディスカッションとダンスワークショップ
特に印象的だったのは、一般社団法人SOCIAL WORKEEERZの代表であるDAIKI氏が参加したパネルディスカッションです。DAIKI氏は、自身の経験から「障がい者としてではなく、一人の人間として向き合うことが重要」というメッセージを届けました。高校時代に障がいを理由に苦しんだエピソードを共有し、困難を乗り越える姿勢の重要性を語りました。また、日々の挑戦を通じて「好きなことをしながら生きる社会」を目指す旨を示しました。
続くダンスワークショップでは、DAIKI氏が指導する形で、参加者全員が「違いを受け入れる」ことをテーマにダンスを楽しみました。参加者からは、ダンスを通じて新たな発見があったとの声も多く聞かれ、会場全体がひとつなぎの体験を共有しました。
未来への展望
サノフィがこのようなイベントを通じて伝えたいのは、障がい者インクルージョンは企業の社会的責任であると同時に、全ての社員にとっての成長の機会だということです。障がいの有無にかかわらず、誰もが働きやすい環境を実現することが、持続可能な社会を築く鍵となります。今後もサノフィは、すべての人が公平に働ける環境の実現に向け、地道な取り組みを継続していく意向です。
このような取り組みが、社会全体にポジティブな変化をもたらすことが期待されています。サノフィの未来に向けた姿勢は、障がい者インクルージョンの重要性を今一度考えさせられる機会であり、様々な背景を持つ社員が共に活躍する社会の実現に向けた第一歩となることでしょう。