株式会社RistがKaggleコンペで金メダルを獲得!
株式会社Rist(京都市下京区)は、世界的なデータ分析プラットフォームKaggleにおいて「Eedi – Mining Misconceptions in Mathematics」コンペティションで金メダルを獲得したことを発表しました。参加したRist Kaggle Teamのメンバーは、Kaggle Grandmasterの蛸井宏和と山口大器の2名です。この権威あるコンペティションは、2024年9月12日から12月12日にかけて行われ、数学の誤解を分析するためのデータモデルを構築することが目的でした。参加者数は1964人、471チームが競い合う中で、彼らのチームは実に4位という優秀な成績を収めました。
コンペティションの詳細
本コンペティションは、The Learning Agency Labが主催し、数学の選択肢問題において不正解の選択肢とそれを選んだ背景にある誤解を関連づけるモデル作りにチャレンジしました。蛸井氏と山口氏は、データの前処理や様々な解析技術を駆使しながら、さまざまなアイデアをチーム内で活発に議論し、実現可能な解法を見つけ出しました。
Teamメンバーのコメント
蛸井 宏和のコメント
「今回のコンペティションは、多くの作業があり非常にチャレンジングでしたが、チームメイトとアイデアを出し合うことでスコアを向上させることができました」と、蛸井氏は語ります。さまざまな技術や手法の細かな工夫が結果につながったとのことです。
山口 大器のコメント
山口氏は、「今回のコンペでは、LLM(大規模言語モデル)が主流になっていました。特に、LoRAを使用したファインチューニングやRAG手法を用い、さまざまな技術を活用することで推論のパイプラインが完成しました」と、彼の感想を述べました。さらに、「このプロセスを通じて、最新技術を追いかけることができ、未来のプロダクト開発にも大変役立つと感じています」とも明かしました。
Kaggleの影響
Kaggleは全世界で2000万人以上が登録する最も大きなデータ分析プラットフォームです。ここでは、企業や団体から提供されたデータを用いて、さまざまな課題に対してデータ分析モデリングを行います。成績に応じて参加者はKaggle GrandmasterやMaster、Expertなどのランクに分類され、最上位のKaggle Grandmasterは347人しか存在しないことから非常に名誉ある称号とされています。
Rist Kaggle Teamの取り組み
Ristは2020年からKaggle枠採用を始め、現在ではKaggle Grandmasterが9名、Kaggle Masterが3名在籍しており、高度なデータ分析とAI技術を基盤にしたソリューションを提供しています。このようなチームの存在が、Ristの持つ優れた技術力を支える基盤となっています。アメリカやカナダからも様々なデータサイエンティストが集まり、国際的な視点でのプロジェクトも進めています。
Ristについて
株式会社Ristは、AIを取り入れた画像処理とデータ分析を行い、多様な顧客ニーズに応えるソリューションを提供しています。京都市に本拠を置き、2016年の創業以来、優れたデータ分析やAI技術についてのコンサルティング、研究開発支援を行ってきました。さらに、各種ビジネスニーズに応じた幅広いサービス展開を目指しています。
この度の金メダル獲得は、Ristが持つ技術的な実力とチーム力を示す素晴らしい証であり、今後のさらなる活躍が期待されます。