大分高専発スタートアップUHP、台湾国際イノベーション技術見本市に登場
2024年10月17日から19日まで台湾の台北で開催された「台湾国際イノベーション技術見本市(Taiwan Innotech Expo)2024」に、大分工業高等専門学校から生まれたスタートアップ企業、株式会社Ultra-High Purity(UHP)が出展しました。UHPは大分県の企業として唯一の出展者であり、その成長力が期待されています。
台湾国際イノベーション技術見本市とは
この見本市では、世界中から約200の企業や研究機関が参加し、最新の特許技術やイノベーションを展示しました。UHPは水素社会実現に向けた鍵となる技術として、「VASA-UHP」というウルトラ高純度水素精製技術をブースで提案しました。UHPの技術は、バナジウム超合金を活用したもので、業界に革新をもたらすものとして多くの関心を集めました。
来場者の反応
イベント期間中、UHPのブースには多くの企業が訪れました。特に総合商社や半導体メーカー、大手インフラ企業、医療機関など、水素技術を求める多様な業界の関係者が商談のために立ち寄ったのです。参加者からは、UHPの技術に対して非常に前向きな反応があり、今後の水素社会拡大に貢献できる可能性を強く実感しました。
ウルトラ高純度水素精製技術「VASA-UHP」
「VASA-UHP」は、大学の松本研究室が約20年にわたり開発したもので、バナジウム金属の透過膜によって水素を分離し、超高純度水素を効率的に精製する最新技術です。これは現在主流のPSA方式に比べて高い精製効率を持ち、大規模な設備やメンテナンスの手間を必要としません。
さらに、この透過膜の技術により水素の回収率や膜の耐久性も大幅に向上します。これにより、企業はエネルギーコストを削減でき、より持続可能な事業運営が可能になるのです。UHPの「VASA-UHP」は、未来の水素社会に向けた重要な技術として期待されており、国内外の企業との協業が進んでいます。
UHPの今後の方向性
UHPとしては、引き続き研究開発を推進し、志を同じくする企業や大学と積極的に連携していく考えです。これにより、社会に貢献する技術を生み出し、持続可能な開発を目指していきます。この技術に関心のある方々はぜひUHPに連絡を取ってほしいとのことです。
会社概要
株式会社Ultra-High Purityは、大分工業高等専門学校発のスタートアップ企業であり、高純度水素研究の第一人者である松本佳久教授と、大分高専出身の横山元浩が創立しました。彼らは、環境に優しい水素精製のためのブレイクスルー技術を確立し、持続可能な未来を形作るために日々努力しています。
さらに、UHPの場所は大分市にあり、その活動は今後のエネルギー業界に大きな影響を与えることが期待されています。具体的には、超高純度水素精製装置の開発・製造・販売を行っており、資本金は2900万円の企業です。企業HPは
こちらで確認できます。
これからもUHPの動向に目が離せません。