オークネットと東京都稲城市の包括連携協定
2025年7月14日、株式会社オークネットは東京都稲城市との包括連携協定を締結した。オークネットは、稲城市と共に持続可能な循環型社会の実現を目指し、経済的なメリットと効率化を図るための協議を進めていく。この協定は、オークネットの専門的な流通ネットワークを活用し、稲城市が保有する不用品の効率的な売却を支援するものだ。
包括連携協定締結の背景
稲城市では、保有資産の更新に際し、不用品の処分を経済的に最適化する難しさに直面していた。財政効率の観点から、最低限のコストでできるだけ高値での売却を目指していたが、事務工数の負担も無視できない課題だった。一方で、オークネットは1985年に世界初のリアルタイム中古車オークションを開始し、多様な商品ラインアップと流通ネットワークを確立してきた。
こうした専門知識を活かすことで、両者は新しい売却手法を確立することに合意し、協定に至った。
今後の展開
協定に基づく最初のプロジェクトとして、稲城市が保有する公用車や更新に伴うタブレット端末などの不用品売却が計画されている。これにより、オークネットのBtoBプラットフォームを利用したスムーズな取引が可能になる。双方は協議を開始し、具体的な手順と相互の役割を明確にする作業に入る。
稲城市の魅力
稲城市は南多摩地区の東端に位置し、自然と自転車道路が豊富な地域である。特に、南多摩尾根幹線道路や多摩川サイクリングコースがあり、多くのサイクリストが訪れるスポットとなっている。また、プロ野球の読売ジャイアンツ2軍の活動拠点や、東京ヴェルディのホームタウンでもあり、多様なスポーツ施策が行われている。このような地域活性化にも協力することで、オークネットと稲城市は相互に利便性を高め、持続可能な社会の実現に寄与していく予定だ。
オークネット企業情報
オークネットは東京都港区に本社を構え、1985年に設立された循環型マーケットデザインカンパニーである。中古車やデジタル機器、中古バイクなどのオンラインオークションをはじめ、幅広い商品カテゴリーを扱っている。企業としての使命は、資源の循環利用を促進し、持続可能な社会に寄与することだ。連結売上高は55,910百万円(2024年12月期)であり、東証プライムに上場している。
最終的に、今回の協定は、オークネットが蓄積した二次流通の専門知識と稲城市の魅力を組み合わせ、効率的かつ持続可能なサービスを地域に提供する大きな第一歩となる。今後の展開から目が離せない。