Nordic SemiconductorのnRF9151とNTTドコモの連携
ノルウェーに本拠を置くNordic Semiconductorは、最新のセルラーIoT向け低消費電力モジュール「nRF9151」が、NTTドコモのLTE-Mネットワークでの相互接続性試験を無事に完了したことを発表しました。この試験の結果、nRF9151を利用した新製品の開発を目指す企業は、NTTドコモの広範なネットワークを通じて、日本全国で安定したIoT接続が実現できるようになります。
nRF9151の特徴と利点
nRF9151モジュールの特徴は、その高い集積度と機能性です。最新の技術を搭載し、マルチモードモデムと高度な処理能力を持つこのモジュールは、セキュリティ機能も強化されています。また、業界で最も低消費電力のセルラーIoTソリューションとして、バッテリー寿命の面でも優れた性能を誇ります。3GPPリリース14に対応しているため、最新のセルラー通信規格と互換性が確保されています。
さらに、nRF9151はNTN(非地上ネットワーク)技術に対応する予定で、この技術により、遠隔地でもIoT接続が可能となります。これにより、真のグローバルカバレッジの実現が期待されます。
NTTドコモとの連携の重要性
Nordic SemiconductorのセルラーIoT製品担当ディレクターであるKristian Sæther氏は、NTTドコモ社のLTE-Mネットワークによるスムーズな接続環境の重要性を強調しています。この接続環境は、nRF9151モジュールを利用する企業にとって大きな利点となり、日本市場への参入や計測分野などの厳しい基準が要求される産業用途への対応力を高めるものです。
日本国内での無線機器や通信機器に求められるTELEC/MIC認証もnRF9151は取得済みであり、電磁干渉(EMI)や高周波(RF)放射に関する規制への適合が保証されています。
IoTの未来への貢献
Nordic Semiconductorは、1983年の設立以来、IoTのためのワイヤレス通信技術に特化し、そのリーダー的地位を築いてきました。Bluetooth Low Energyソリューションをはじめとし、LTE-M/NB-IoT向けの低電力でコンパクトなセルラーIoTソリューションも提供し続けています。これらの技術革新は、さまざまな産業においてデジタル化を推進し、モノのインターネット(IoT)の未来を切り開くものとなるでしょう。
まとめ
nRF9151とNTTドコモのLTE-Mネットワークの組み合わせは、安定したIoT接続を実現し、企業の新製品開発に寄与することが期待されています。Nordic Semiconductorは、これからも技術革新を進め、IoTの発展に貢献し続けることでしょう。
詳細は、
Nordic Semiconductorの公式サイトをご参照ください。